【水筒(断熱マグ)の捨てかた】素材ごとに捨てかた注意!回収サービスも紹介
![複数のステンレス水筒](https://sutekatainfo.com/wp-content/uploads/2024/02/004アイキャッチ.jpg)
今回のテーマは、身近なエコの代名詞「水筒(断熱マグ)の捨てかた」です。
SDGsブームの中で、誰でも取り組めるエコ活動として一時期ブームになったマイボトル。みなさん継続して使用できていますか?
流行りに乗って買ったものの使わなくなって戸棚に眠っているもの、使い倒して買い替えのタイミングが来たもの、それらを処分しようと思って捨てかたに迷う、そんなこともあるのではないでしょうか。
本記事では、使わなくなった水筒や断熱マグを適切に処分するための方法をお伝えします。
サステナブルな活動として活躍してくれた水筒ですから、それら自身もリサイクルなど適切に処分できるよう、ぜひ最後までお読みください。
![【食器(陶磁器)の捨てかた】意外と知らない食器のリサイクル](https://sutekatainfo.com/wp-content/uploads/2024/03/005アイキャッチ-320x180.jpg)
まずは材質を確認:金属?プラスチック?ガラス?
最近は水筒や断熱マグにも様々な種類のものがあり、ステンレスやアルミ、プラスチック製など、それぞれ材質によって捨てかたが異なります。
これらの素材の多くは燃えないゴミとして分別する必要がありますが、自治体によっては資源ゴミとして回収している場合もあります。
大前提として、自分の住んでいる地域の分別ルールを確認し手順に従って適切に処分してください。
基本的なステップ
水筒を捨てる場合は基本的に下記の4ステップでOKです。
ゴミの回収やリサイクルにおいて、中身が残っていると衛生面や作業者負担の面で非常に厄介です。
処理してくれる人のことも考え、綺麗な状態でゴミ出ししましょう。
本体は金属製でも、蓋や飲み口は樹脂製、パッキンはゴム製と様々な材質が使用されています。それぞれ取り外して分別しましょう。
本体や付属品の材質を確認しましょう。刻印や印字がしてある場合もありますが、ぱっと見でわからない場合は取説やメーカHP等を確認しましょう。
決められてた日に決められた場所にゴミを出します。
ステンレス製ボトル(真空断熱ボトル)
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軽くて丈夫で錆びにくい金属で、軽量、コンパクトなボトルにでき落としても割れないというメリットから、現在はステンレス製の水筒・断熱ボトルが主流です。
各メーカから色々な容量・デザインのものが販売されていますが、やはりサーモスやタイガー魔法瓶あたりが有名でしょうか。
私もステンレス製の水筒を愛用していますが、使い込んでいくと蓋のパッキンが劣化して漏れやすくなるなど、意外と買い替え機会は少なくありません。
ステンレスなど金属ゴミは多くの自治体で、下記の3種のどれかとして回収されることが多いです。
- 不燃ゴミ:金属は種類ごとにリサイクル
- 資源ゴミ:金属は種類ごとにリサイクル
- 金属ゴミ:金属種ごとにリサイクル
このように、どのような収集形態でも金属系のゴミは基本的に分別されてリサイクルされます。
自治体で決められた捨てかたの通りにすれば、ほぼ全てリサイクルされるので、我々としては面倒だからと燃えるゴミに放り込んだりしないだけでOKです。
ステンレス製の場合、落として凹むということはあっても本体そのものがダメになるということはあまりないような気がします。
蓋や飲み口といったプラスチックやゴムの部分のみ取り替えて長く使うというのも良い選択だと思います。
![つまようじ](https://sutekatainfo.com/wp-content/uploads/2024/01/5556a7ab-c43e-4f17-8f8d-5531cde1a23f.jpeg)
ガラス製魔法瓶:捨てにくい。。
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昭和から平成初期にかけて、水筒といえばガラス製の魔法瓶でした。
金属加工技術の向上により、ステンレス製の2重層の断熱タンブラーに取って代わられましたが、それまでは断熱魔法瓶はガラス製でしか作れなかったのですね。
もちろん、今でも現役で使われている家庭もあるかもしれませんが、重くて大きい、落とすと割れるというデメリットから特に持ち運び用途では滅多に見ることはなくなりました。
このガラス製魔法瓶の水筒は、処分するのが少々厄介だそうです。
本体そのものはステンレスやアルミニウム、プラスチックといった別の素材で作られていて、内側がガラスとなっているものが多く、家庭で簡単に分別することはできません。
この場合は、素直に不燃ごみに出しましょう。
不燃ごみ処理施設やリサイクルセンターに運び込まれ、そこでスクラップにされて可能な範囲でリサイクルに回されるようです。
私も小学生の頃はガラス製の魔法瓶の水筒を使っていて、重い水筒を首から下げて登下校していたのを覚えています。
そして、水筒を落として魔法瓶が割れ怒らたのは1度や2度ではなかったはずです。。
![つまようじ](https://sutekatainfo.com/wp-content/uploads/2024/01/5556a7ab-c43e-4f17-8f8d-5531cde1a23f.jpeg)
強化プラスチック製ボトル
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強化プラスチックの加工技術が発達したことで、近年ではプラスチック製の2重の断熱タンブラーも見かけるようになってきました。
一言でプラスチック製と言ってもやポリプロピレン(PP)ポリカーボネート(PC)など、材質はさまざまです。
近年、プラスチックのリサイクルも盛んになってきましたが、主に容器包装プラスチックのリサイクルが中心で、強化プラスチックのような製品プラスチックはまだリサイクルフローが整備されていません。
一部自治体では、「製品プラ」も「プラごみ」として混合回収しているようですが、多くの場合は「燃えるゴミ」として捨てることになります。
製品のラベルを確認のうえ、自治体のルールに沿って処分しましょう。
プラスチックならリサイクルできると思っていましたが、まだ焼却処理が中心なんですね。
PPやPCなど材質がさまざまあり、きちんと分けないとリサイクルが難しいようです。
リサイクルが進むためには、ゴミを捨てる側の協力も不可欠です。
![つまようじ](https://sutekatainfo.com/wp-content/uploads/2024/01/5556a7ab-c43e-4f17-8f8d-5531cde1a23f.jpeg)
ステンレス製魔法瓶の回収サービス
ごみ収集に出す以外にも、ステンレス製の断熱マグ(魔法瓶)を処分するためのより良い方法があります。
メーカ各社が回収しリサイクルに取り組んでいますので、それらの取り組みを利用することで、エコかつちょっとお得に捨てることができます。
ステンレス製魔法びんをサステナブルに廃棄するための各社の回収サービスについて紹介します。
サーモスの店舗回収
サーモスでは、使用済みのステンレス製魔法びんを回収し、再資源化を目指すサービスを提供しています。
「ボトル」「タンブラー」「スープジャー」などのステンレス製製品を対象の直営店舗(サーモスストア)で回収し、回収された製品はリサイクル業者のリバー株式会社によって処理され、再生材として様々な製品に再利用されます。
回収対象製品は、ステンレス製魔法びん構造のボトル、タンブラー、スープジャーで、メーカーの指定はありません。
回収に協力すると店舗で使用できる5%OFFの下取りクーポンが提供され、お得に買い物ができます。
他社製品でもOKとのことなので、近くにサーモスストアがある場合は活用してみてください。
対象店舗や詳細は、公式サイトをご覧ください。
![ステンレス製魔法びん 回収サービス | SDGs Statement サステナビリティ宣言 | サーモス 魔法びんのパイオニア (thermos.jp)](https://sutekatainfo.com/wp-content/themes/jinr/lib/img/noimage.png)
![](https://sutekatainfo.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
タイガー魔法瓶:回収ボックス
タイガー魔法瓶も、サステナビリティへの取り組みの一環として、使用済みステンレス製ボトルの回収サービスを実施しています。
次の写真のような回収ボックスを全国に361ヵ所(2023年6月時点)に設置されており、今後も設置場所の拡大を推進していくとのことです。
![](https://sutekatainfo.com/wp-content/uploads/2024/03/image-3.png)
(ボトル回収ボックス、全国359ヵ所に設置拡大 – タイガー魔法瓶 (tiger-corporation.com))
回収されたステンレス製ボトルは、リサイクル専門業者によって分別・処理され、再生ステンレス材や再生ポリプロピレン樹脂製品に生まれ変わります。
タイガー魔法瓶は、2030年までに使用済みステンレス製ボトルの回収率を10%にし、リサイクル樹脂を使用したステンレス製ボトルの割合を50%にすることを目標に掲げ、頑張っています。
イオンやハンズなど身近な店舗にも設置されているようなので、気軽に持ち込めますし、もちろん他社製品でもOKとのこと。
回収ボックス設置場所は公式サイトに書いてあるので、下記リンクよりご確認ください。
![ボトル回収ボックス、全国359ヵ所に設置拡大 - タイガー魔法瓶 (tiger-corporation.com)](https://sutekatainfo.com/wp-content/themes/jinr/lib/img/noimage.png)
![](https://sutekatainfo.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
サーモスの対象店舗は全国に数カ所しか無いので、持ち込み可能な方は限られるかもしれません。
タイガーのボックスは比較的見つけやすいかもしれません。私もイオンで見かけたことがあります。
一方で、ステンレス以外の水筒は対象外のようです。その場合は、上に示した「捨てかた」に従い適切に処分しましょう。
![つまようじ](https://sutekatainfo.com/wp-content/uploads/2024/01/5556a7ab-c43e-4f17-8f8d-5531cde1a23f.jpeg)
部品を取り替えることで長く使う!
ここで一度、水筒を処分するタイミングを考えてみてください。
落として割れたという場合は仕方がないですが、ステンレス製のものであれば多少凹んでも問題なく使い続けることができます。
物理的に破損しない限り、基本的には断熱効果が悪くなるということも無いでしょう。
水筒を交換するタイミングは案外、本体以外の蓋やパッキンが劣化して中身が漏れやすくなったといったことが原因であることが多いのではないでしょうか?
これは非常にもったいないことです。
本体性能は健全なのに捨てられてしまう割合がかなり高いのではないでしょうか。
そこで、部品の交換サービスや部品のみ購入できる製品を調べてみました。
Thermos(サーモス)の部品販売サービス
サーモスの真空断熱ケータイマグでは、キャップユニットやパッキンセット、飲み口などの交換用部品が公式通販サイトやECサイトなどで購入できます。
各部品それぞれ数百円程度で売られており、通常1〜3日程度でお届けとのことなので、手軽に注文できてよさそうです。
飲み口やパッキンは衛生面でも気になるので、定期的に交換しながら使っていくのが良さそうですね。
蓋やパッキンを交換することで保温・保冷効果も向上させることができるそうです。
ただし、下記は注意が必要です。
部品のみ交換できる製品やサービスについては、以下のページに詳しく書いてありますので参考にしてみてください。
![交換用部品の購入方法 | サーモス 魔法びんのパイオニア (thermos.jp)](https://sutekatainfo.com/wp-content/themes/jinr/lib/img/noimage.png)
そのほか、Amazonや楽天市場、YahooショッピングなどのECサイトでも部品購入は可能です。
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象印パーツダイレクト
象印の場合は、ご購入の販売店または象印パーツダイレクトというオンラインストアで部品・消耗品の販売を行っています。
水筒だけでなく、ポットや炊飯器といった象印製品全般の部品販売に特化したストアのようで、製品検索や部品検索機能も充実しており、サーモスと比べて部品を買いやすい印象です。
こちらも、パッキンや蓋、飲み口といった部品が、数百円程度で販売されています。
購入金額5000円以下で送料がかかりますが、330円とサーモスよりは少しリーズナブルです。
割と古い型の製品も部品の取り扱いをしているようなので、探されている方は一度検索してみることをお勧めします。
![象印パーツダイレクト (zojirushi-parts-direct.com)](https://sutekatainfo.com/wp-content/themes/jinr/lib/img/noimage.png)
そのほか、Amazonや楽天市場、YahooショッピングなどのECサイトでも部品購入は可能です。
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タイガー魔法瓶
タイガー魔法瓶の場合は、前の2者と違って公式HPの製品紹介ページから直接部品購入もできるようです。
ことらも同様にパッキンや蓋が数百円から1000円程度で販売されています。
ただ、正直なところ、企業HPの中に製品も並べてあるといった感じでECサイトのような構成でもなかったので、対象の製品を探すのに結構時間がかかってしまいました。
見た目はオシャレなHPだったのですが、部品や消耗品といったそもそも探しにくいものなので、検索性や視認性が高まると良いのですが。
そのほか、Amazonや楽天市場、YahooショッピングなどのECサイトでも部品購入は可能です。
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まとめ
この記事では、「水筒(断熱マグ)の捨てかた」について紹介しました。
サステナブルな活動として活躍してくれた水筒ですから、それら自身もリサイクルなど適切に処分されるよう、本記事が参考になれば幸いです。
環境保護に貢献するためにも、私たちの小さな行動が大きな変化を生むことを忘れないでください。