【磁石の捨てかた】何ゴミ?マグネットシート・強力磁石の処分方法も解説
冷蔵庫に貼っていた磁石や、使わなくなったマグネットフック。
いざ捨てようとすると、
- 磁石って金属?
- 燃えないごみでいいの?
- 柔らかいマグネットシートも同じ?

と、意外と分別に迷う品目です。
実は、「磁石」という名前だけでは何ゴミか判断できません。
硬い磁石と柔らかいマグネットシートでは材質が異なり、自治体によって分別を分けている場合があります。
この記事では、家庭で使っていた磁石・マグネットの捨てかたと、磁石が何でできているのか、マグネットシートや強力磁石を捨てるときの注意点まで解説します。
磁石は何ゴミ?

磁石の分別方法は全国共通ではありません。
自治体によって、
- 燃えないごみ
- 金属類
- 有害ごみ
- 燃えるごみ
など、異なる区分が案内されています。
さらに注意したいのが、硬い磁石と柔らかいマグネットで分別を変えている自治体があることです。
たとえば千葉市では、
- マグネット(硬いもの):有害ごみ
- マグネット(柔らかいもの):可燃ごみ
と明確に分けています。
豊明市でも、磁石は不燃ごみ、マグネットシートは可燃ごみです。
富士市では、硬い磁石を金属、ゴム・プラスチック製のマグネットシートを燃えるごみとしています。
- 千葉市
- 硬いマグネットは有害ごみ、柔らかいマグネットは可燃ごみ。
- 豊明市
- 磁石は不燃ごみ、マグネットシートは可燃ごみ。
- 富士市
- 硬い磁石は金属、ゴム・プラスチック製のマグネットシートは燃えるごみ。
同じ「磁石」「マグネット」という名前でも、形状や材質によって扱いが異なることがあります。
実際に捨てるときは、お住まいの自治体で「磁石」「マグネット」「マグネットシート」などを検索してください。
つまり、
「磁石だから金属ごみ」
「磁石だから燃えないごみ」
と決めつけることはできません。
まずは手元にあるものが、硬い磁石なのか、曲げられるマグネットシートなのかを確認してみましょう。
磁石は何でできている?金属とは限らない
そもそも、
「磁石って何でできているの?」
と疑問に思う人もいるでしょう。
見た目は金属のようですが、実はすべての磁石が同じ材質でできているわけではありません。
身近な磁石には、材質の異なるいくつかの種類があります。
フェライト磁石は「磁性セラミックス」

黒く硬い磁石の代表的な材料がフェライトです。
フェライトは酸化鉄を主成分とした粉末原料を成形・焼成して作られます。
TDKでは、フェライトを酸化鉄を主成分とする「磁性セラミックス」と説明しています。
つまり、
フェライト磁石=鉄のかたまり
ではありません。
金属そのものとは異なる材料で、陶磁器のように粉末を成形して焼き固めて作られます。
ネオジム磁石は金属系の磁石

小さいのに非常に強い磁力を持つのがネオジム磁石です。
ネオジム磁石は、ネオジム・鉄・ボロン(ホウ素)などを原料とする金属系の磁石です。
強い磁力を持つため、
- 強力マグネット
- イヤホン
- スピーカー
- モーター
- 電子機器
など、さまざまな製品に使われています。
マグネットシートは樹脂と磁性粉を組み合わせたもの

広告やステッカー、冷蔵庫などに貼る柔らかいマグネットシートは、硬いフェライト磁石やネオジム磁石とは構造が違います。
プラスチックマグネットメーカーのマグエックスでは、プラスチックマグネットについて、特殊レジンと磁性酸化鉄粉(フェライト磁性粉)を主原料とする材料と説明しています。
そのため、一般的な硬い磁石とは違い、薄く柔らかく加工できます。
- フェライト
- 酸化鉄を主成分とした磁性セラミックス。
- ネオジム磁石
- ネオジム・鉄・ボロンなどからなる金属系の磁石。
- プラスチックマグネット/マグネットシート
- 樹脂とフェライト磁性粉などを組み合わせた柔軟な材料。
「磁石=すべて金属」というわけではありません。
材質や形状が違うことは、自治体によって硬い磁石と柔らかいマグネットシートの分別が異なる理由を理解する手がかりになります。
ここで重要なのは、
ということです。
だからこそ自治体によって、硬い磁石は金属・不燃・有害ごみ、柔らかいマグネットシートは可燃ごみ、といった分け方が生まれます。
ただし、家庭で磁石の化学組成を調べてから捨てる必要はありません。
「硬い磁石か」「柔らかいシートか」程度を確認し、自治体の品目検索を見るのが実際の捨てかたとしては十分です。
強力な磁石は割らないように注意
強力な磁石を捨てるときは、無理に割ったり、複数の磁石を勢いよくくっつけたりしないよう注意しましょう。
特にネオジム磁石は非常に強い磁力を持つ一方で、強い衝撃によって破損することがあります。
国民生活センターは2026年3月、ネオジム磁石を吸着させた際の衝撃によって磁石が破損する場合があるとして注意喚起しています。
捨てるために割ったり砕いたりする必要はありません。
破損している磁石は、破片で手などを傷つけないよう注意し、自治体が指定する方法で処分しましょう。
国民生活センターの商品テストでは、ネオジム磁石同士を吸着させた際の強い衝撃によって、磁石が破損することが確認されています。
勢いよく吸着させたり、落下させたりしないよう注意し、万一破損した場合は破片によるけがに注意するよう案内しています。
また、小さな強力磁石は、子どもが複数個を誤飲すると、消化管を挟んで磁石同士が引き合い、重大な事故につながるおそれがあります。
処分するまで一時的に保管する場合も、子どもの手の届くところへ置かないようにしてください。
国民生活センターでは、ネオジム磁石を内蔵したマグネット玩具などの破損や誤飲事故について注意を呼びかけています。
小さな強力磁石を処分まで保管するときも、子どもの手の届かない場所に置きましょう。
磁石が入った製品は無理に取り外さない

家庭にある磁石は、磁石単体とは限りません。
たとえば、
- マグネットフック
- バッグの留め具
- スマホケース
- おもちゃ
- イヤホン
- スピーカー
- 小型家電
など、さまざまな製品に磁石が使われています。
こうしたものを捨てるときに、
「磁石が入っているから、磁石だけ取り外して分別しよう」
と無理に分解する必要はありません。
まず確認したいのは、
磁石そのものを捨てたいのか、磁石が使われた製品を捨てたいのか
です。
たとえばイヤホンやスピーカーなら、「磁石」ではなく「イヤホン」「スピーカー」という製品名で自治体の分別方法を確認します。
バッグやスマホケースなども同じです。
自治体が簡単に取り外せる部品を分別するよう案内している場合は従いますが、内部の磁石を取り出すために製品を壊す必要はありません。
イヤホンなどの小型電化製品であれば、自治体の小型家電回収を利用できる場合もあります。
近くの回収場所や対象品目の確認方法はこちらで詳しく整理しています。
▶︎小型家電回収ボックスの対象品目や探し方

回収された磁石はどうなる?
燃えないごみや金属類として回収された磁石が、その後どのように扱われるかも自治体の処理方法によって異なります。
不燃ごみとして集められたものは、破砕・選別などを経て、含まれる金属を資源として回収する自治体もあります。
一方で、家庭で磁石を細かく分解したり、素材ごとに分けたりする必要はありません。
大切なのは、
自治体が想定している回収ルートへ正しく出すこと
です。
燃えないごみが回収されたあと、どのように破砕・選別されているのかはこちらで詳しく解説しています。
▶︎燃えないごみは回収されたあとどうなる?

まとめ|磁石は「硬いか柔らかいか」も確認しよう
磁石の捨てかたは全国共通ではありません。
自治体によって、
- 燃えないごみ
- 金属
- 有害ごみ
- 燃えるごみ
など扱いが異なります。
さらに、同じ「マグネット」と呼ばれていても、硬い磁石と柔らかいマグネットシートで分別を変えている自治体があります。
これは磁石の材質が一種類ではないことを考えると、少し理解しやすくなります。
フェライトは酸化鉄を主体とした磁性セラミックス、ネオジム磁石は金属系、柔らかいマグネットシートは樹脂と磁性粉を組み合わせた材料です。
ただし、捨てるために磁石の種類を細かく特定する必要はありません。
磁石そのものか製品か確認する → 硬いか柔らかいか確認する → 自治体の品目検索を見る
という順番で考えると迷いにくくなります。
強力な磁石は無理に割らず、磁石を内蔵した製品も無理に分解せず、そのまま適切な回収ルートへ渡しましょう。
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