【Choice靴のクリーニング】靴も洗って捨てない選択
玄関を整理していると、汚れや臭い、色あせが気になり、「そろそろ捨てようかな」と思う靴が出てくることがあります。
靴底が壊れていたり、素材そのものが劣化していたりする場合は、回収や自治体での処分が適していることもあります。
一方、靴本体に大きな傷みがなく、汚れが主な理由であれば、専門のクリーニングでもう一度履ける場合があります。
とくに革靴、パンプス、ブーツ、ブランドスニーカーは、自宅で水洗いすると色落ちや型崩れを起こすことがあります。家庭での手入れが難しい靴には、宅配クリーニングも選択肢のひとつです。
まず結論|靴の宅配クリーニングは目的に合わせて選べる
今回紹介するサービスには、次のような違いがあります。
| サービス | 料金例(税込) | 特徴 | 向いているケース |
|---|---|---|---|
| Kutoon Wash | スニーカー機械洗い550円、手洗い2,980円 | 靴の種類に合わせてコースを選べる。送料は別 | 普段使いの靴や複数足を依頼したい |
| くつリネット | ライト1足5,500円、2足7,920円 | 洗浄、補色、撥水、保管などを選べる | 革靴やブーツをまとめて手入れしたい |
| リナビス | 革・ブランド靴1足18,500円 | 洗浄に加えて、傷や擦れ、色の補正まで含まれる | 高価な革靴やブランド靴を整えたい |
※料金は2026年8月時点の公式表示をもとにしています。送料、地域別料金、オプション料金などが加算される場合があります。
単純な安さだけでなく、次の3点から選ぶと分かりやすくなります。
- 洗浄だけでよいか
- 補色や修復まで必要か
- クリーニング後も履き続けたいか
今後履く予定がない靴や、安全に履けないほど劣化した靴は、クリーニング以外の手放し方も含めて検討します。
クリーニングが向いている靴
宅配クリーニングは、次のような靴に向いています。
- 汚れや臭いが気になるものの、靴底や本体に大きな損傷がない
- サイズや履き心地が合っていて、きれいになればまた履きたい
- 自宅で洗いにくい革靴、パンプス、ブーツ
- お気に入りのスニーカー
- 購入価格が高かった靴やブランド靴
- 表面の擦れや色あせを補正したい靴
- シーズン後に洗浄して保管したいブーツ
- 家族分など、複数足をまとめて手入れしたい
クリーニングで対応できる範囲は、主に汚れや臭い、染み、軽い擦れなどです。
補色や修復の内容はサービスや素材によって異なります。
クリーニングが向かない靴
次のような場合は、クリーニングよりも修理、回収、自治体での処分が適していることがあります。
- 靴底が剥がれている、または崩れている
- 加水分解などで靴底がボロボロになっている
- 合成皮革が広い範囲で剥がれている
- 革に深いひび割れや破れがある
- 金属部品などが露出し、安全に履けない
- 強い油汚れや衛生上問題のある汚れが付着している
- 濡れたまま、または十分に乾燥できない状態になっている
- クリーニング後も履く予定がない
- 送料を含む料金が、購入価格や使用予定に対して大きすぎる
長期間保管していた靴は、見た目に問題がなくても接着剤や靴底が劣化している場合があります。
くつリネットでは、製造から5年以上経過した靴や、製造から1年以上経過した接着式の中敷きについて、洗浄中に剥離や破損が起きる可能性を案内しています。
クリーニングは汚れを落とすサービスであり、構造的な破損を必ず直せるものではありません。
靴の宅配クリーニングサービス
Kutoon Wash|普段使いの靴や複数足を出したい場合
靴クリーニング専門店【Kutoon Wash】は、靴を専門に扱う宅配クリーニングサービスです。
スニーカー、子ども靴、紳士靴、パンプス、ブーツ、ムートンブーツ、ロングブーツなど、靴の種類ごとにコースが用意されています。
| コース | 税込料金の目安 |
| スニーカー・機械洗い | 550円 |
| スニーカー・手洗い | 2,980円 |
| 子ども靴 | 440円 |
| 紳士靴・パンプス | 2,200円 |
| ブーツ | 2,980円 |
| ムートンブーツ | 3,300円 |
| ロングブーツ | 4,400円 |
このほか、撥水加工、革靴磨き、防カビ加工、シミ抜き、保管などの有料オプションがあります。
基本料金は比較的利用しやすい設定ですが、地域と足数に応じた往復送料が別途かかります。
1足だけよりも、家族分や季節の靴をまとめて依頼した方が、1足あたりの送料負担を抑えやすくなります。
素材や状態が分からない場合は、注文前に写真を使って相談できます。
破損や劣化がある靴については、クリーニングで対応できるかを先に確認しましょう。
くつリネット|補色や保管まで任せたい場合
くつリネットは、スニーカー、革靴、パンプス、ブーツなどを宅配で依頼できるサービスです。
洗浄を中心としたライトコースのほか、補色などを含むスタンダードコース、撥水加工を含むスペシャルコースがあります。
複数足になるほど、1足あたりの料金が下がります。ロングブーツも、基本的には靴の大きさにかかわらず同じ料金で依頼できます。
クリーニング後の靴を最大9か月預けられる保管オプションを、1足1,100円で利用することもできます。
冬のブーツなど、収納場所を取りやすい靴の手入れと保管をまとめて依頼できます。
通常地域では、利用金額6,600円以上で往復送料が無料です。
6,600円未満の場合は2,200円、北海道・沖縄では3,300円の送料がかかります。
劣化した合成皮革、濡れた靴、強い油汚れ、破損の激しい靴などは対象外です。対象外品の返送に送料がかかる場合もあるため、事前にくつリネットの利用条件を確認しておきましょう。
リナビス|ブランド靴の修復まで相談したい場合
リナビスの靴クリーニングには、皮革・ブランド靴向けと、ハイブランドスニーカー向けのコースがあります。
革・ブランド靴コースは1足18,500円です。
洗浄だけでなく、傷や擦れの修復、色補正、仕上げまで基本料金に含まれます。
革靴のほか、ブランド品のパンプス、サンダル、ブーツ、ムートンブーツなどに対応しています。
ハイブランドスニーカーコースは1足8,800円です。スニーカー本体、ソール、靴ひも、パーツなど、それぞれの状態に合わせてクリーニングが行われます。
ただし、キャンバス、ナイロン、スエード、ムートンなどは補色できない場合があります。
エナメルや樹脂加工の内側に入り込んだ変色など、除去できない症状もあります。
靴の状態によっては修復や色補正が難しい場合や、追加料金が発生する場合があります。仕上がりまでの目安は約1か月です。
高価な靴や特殊な素材は、申し込み前に写真を添えて相談するとよいでしょう。
申し込み前に確認したいこと
対応する素材か
同じ革靴でも、スムースレザー、スエード、エナメル、爬虫類革などでは取り扱いが異なります。
レインブーツなどのゴム・樹脂製品も、サービスによって対応が分かれます。
靴の内側に素材表示がある場合は、申し込み前に確認します。
洗浄だけでよいか
汚れや臭いが中心なら、基本的な洗浄コースが候補になります。
色あせ、擦れ、靴底の減りなどがある場合は、補色や修理に対応するサービスを検討します。
仕上がりの限界
古い染み、素材内部の変色、深いカビ跡などは、完全に消えないことがあります。
クリーニング後に新品と同じ状態へ戻るとは限らないため、各サービスの注意事項や事例を確認しましょう。
送料を含めた総額
基本料金だけでなく、往復送料、補色、シミ抜き、撥水、保管などを含めた総額で比較します。
Kutoon Washは基本料金とは別に送料がかかります。くつリネットも、利用金額や地域によっては送料が必要です。
これからも履くか
クリーニングは、もう一度履きたい靴に向く選択肢です。
きれいになっても履く予定がない場合は、回収、下取り、売却、譲渡など、別の手放し方を検討できます。
宅配クリーニングを利用する流れ
どのサービスを使うとしても、大きな流れは下記の通りです。
- 公式サイトで対象素材と取り扱い除外品を確認する
- 傷、剥がれ、カビなど、依頼前の状態を写真に残す
- 靴が濡れている場合は、風通しのよい場所で十分に乾かす
- 靴ひも、中敷き、付属品の扱いを確認する
- Webサイトから申し込む
- 指定された方法で梱包し、発送または集荷を依頼する
- 検品結果や追加料金の連絡を確認する
- 返却後、仕上がりと靴の状態を確認する
対象外になる可能性がある靴は、発送前に問い合わせることで、返送料やキャンセル料の発生を避けやすくなります。
クリーニング対象外だった場合の選択肢
クリーニングを断られたからといって、すぐに自治体で処分しなければならないとは限りません。
まだ安全に履ける状態であれば、店舗の回収・下取りプログラムや、寄付・リユースの対象になることがあります。
▶︎靴の回収・下取り・リサイクルプログラムまとめ
ただし、靴底が崩れているもの、強い汚れがあるもの、安全に履けないものは、回収や寄付に向かない場合があります。その場合は、お住まいの自治体の分別ルールに沿って処分します。
▶︎靴の捨てかた記事はこちら

クリーニング、回収、自治体処分のどれかが常に正解というわけではありません。
状態、費用、手間、これから履く予定を比べ、無理なく選べる方法を選びましょう。
関連する靴の種類
クリーニングを検討しやすい靴には、次のようなものがあります。
- 革靴・ビジネスシューズ
- スニーカー
- ブーツ
- ムートンブーツ
- パンプス
- 革製のサンダル
- ブランド靴
- 子ども靴
一方、安価なビーチサンダルや樹脂製の長靴などは、宅配料金とクリーニング料金の合計が購入価格を上回ることがあります。
自宅で手入れできず、業者へ依頼する負担が大きい場合は、回収や自治体処分も含めて判断します。
靴を長く使うことと資源循環
靴は、革、布、ゴム、樹脂、接着剤、金属など、複数の素材から作られています。
そのため、家庭で素材ごとに分解するのは簡単ではありません。
汚れが理由で使われなくなった靴をクリーニングし、再び履くことができれば、新しい靴へ買い替える時期を延ばせます。
ただし、修復できないほど劣化した靴まで無理に残す必要はありません。
状態のよいものは手入れして使い、安全に履けないものは回収または自治体ルールに沿って処分するという分け方が現実的です。
まとめ|これから履くかどうかで選ぶ
汚れや臭いが気になる靴でも、本体や靴底に大きな損傷がなく、これからも履きたい靴であれば、宅配クリーニングを利用できる場合があります。
普段使いの靴や複数足を依頼するならKutoon Wash、補色や保管まで任せたいならくつリネット、高価な革靴やブランド靴の修復まで相談したいならリナビスが候補になります。
一方、安全に履けない靴や、クリーニング後も使用する予定のない靴には、回収や自治体処分の方が適していることもあります。
「捨てない方がよい」と決めつけるのではなく、靴の状態、料金、手間、今後の使い方に合う選択肢を考えてみてください。
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