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【ラップの捨てかた】燃えるごみ?プラごみ?不燃ごみ?

つまようじ
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サランラップを代表とするラップ製品は、食品保存や調理で大活躍する便利なアイテムです。

しかし、使い終わった後の捨てかたに迷うことはありませんか?

本記事では、ラップの正しい捨てかたを解説しつつ、環境への配慮やサステナブルな選択についても触れていきます。

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ラップの基本的

ラップの材質は?

捨てかたを知るためには、まずその材質を理解することが重要です。

後述する過去のダイオキシン問題もあり、メーカー各社は材質や製造プロセスの改良を進めました。

その結果、現在市場で主流となっているサランラップは環境負荷の低減を意識した以下の2つの素材からできています。

ポリ塩化ビニリデン(PVDC)

PVDCは、食品の鮮度保持や密閉性が重要な用途で採用されています。

代表的な製品:

出典:楽天

  1. サランラップ
    • 米国で開発されたブランドで、日本では旭化成ホームプロダクツが「サランラップ」のブランドで販売している
    • 高い密閉性と防湿性が特長
塩化ビニリデン技術協会HP
塩化ビニリデン技術協会HP

ポリエチレン(PE)

ポリエチレンは、塩素を含まない環境に優しいプラスチックで、幅広い製品に利用されています。

代表的な製品:

出典:楽天

  1. クレラップ
    • 日本のラップ製品の代表格。素材にポリエチレンを採用しており、燃焼時の環境負荷が低い。
  2. ジップロック
    • 食品保存袋もポリエチレン製のものが多い
    • 軽くて柔軟性があり、再利用が可能
  3. レジ袋やゴミ袋
    • 燃焼時に有毒ガスを発生しないため、多くのレジ袋やゴミ袋で使用されています(ただし近年はバイオマス素材も併用される傾向)。

ラップの基本的な捨て方

捨てる際は、以下の手順を確認してください。

ラップ(フィルム部)の捨てかた

① 自治体のルールを確認する

ラップの捨てかたは地域によって異なります。

まずはお住まいの自治体のゴミ分別ガイドや検索ツールで「ラップ」を調べ、分類を確認しましょう。

②適切な分類で捨てる

可燃ごみ:ポリエチレン製のサランラップや、汚れが落とせない場合。

不燃ごみ:ポリ塩化ビニリデン製で自治体が不燃ごみに指定している場合。

・プラスチックゴミ:製品プラスチックもプラごみとして回収している自治体の場合。

注意点

プラスチックゴミとして捨てる場合、サランラップに付着した汚れは分別処理の障害になります。

使用後は軽く拭き取るか、洗える場合は水洗いして乾燥させましょう。

箱や芯、カッター部分の処理方法

ラップの箱には、フィルムだけでなく金属製のカッターや紙製の芯がついています。

これらも正しく分別しましょう。

紙製の箱や芯

紙ごみ」としてリサイクルできる場合がありますが、自治体によっては「可燃ごみ」として扱うこともあります。

自治体のルールを確認してください。

金属製カッター

金属部品は「金属ごみ」または「不燃ごみ」に分別することが一般的です。

ラップはプラごみじゃないの?

食品用ラップも「プラごみ(容器包装プラスチック)」じゃないの?と迷ったこともあるでしょう。

一般的に家庭で使用する食品用ラップは「容器包装プラスチック」に分類されないことが多いです

容器包装プラスチックとは?

容器包装プラスチックは、商品を包んだり容器として使われるプラスチック製品のことで、リサイクル法に基づいて分別・回収されます(例:食品トレー、ペットボトル、菓子袋など)。

一方、サランラップのような家庭で使用する食品用ラップは、「容器包装」ではないので通常は容器包装プラスチックごみとして扱われません。

スーパーで食品を買ってきた際の「食品を包んでいるラップ」は「容器包装プラスチック」になるそうです。

同じラップでも「定義」によって分別方法が変わる?なんとも不思議です。

つまようじ
つまようじ

自治体による例外

一部の自治体では、食品用ラップを容器包装プラスチックとして回収する場合があります。

また、容器包装プラスチック以外の製品プラスチックも「プラごみ」として混合回収尻自治体もあるようです。

そうして回収された場合は、リサイクル工場で溶融処理され新しい製品や燃料として再利用されることもありますが、まだそのような自治体は少数派です。

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知っておきたい環境への影響

サランラップの歴史

サランラップは1950年代にアメリカで発明され、日本でも日常的に使われるようになりました。

しかし、1990年代から2000年代初頭にかけて、サランラップを含むプラスチック製品が「ダイオキシン発生の原因」として注目を浴びました。

ダイオキシン問題とは?

2,3,7,8-テトラクロロジベンゾ-1,4-ジオキシン(TCDD
出典:Wikipedia

ダイオキシンは、有機塩素化合物が燃焼する際に生成される有害物質で、人体や環境に悪影響を与える可能性があるとされています。

かつてのサランラップは、ポリ塩化ビニル(PVC)が主な材質として使用されていました。

このPVCを燃焼すると塩素を含む煙が発生し、不適切な焼却処理によりダイオキシンが生成されるリスクが指摘されていたのです。

環境へのリスク

現在は製造技術の進化により環境負荷が軽減されていますが、それでも使い捨て製品である以上、以下の点に留意する必要があります。

焼却処理のリスク

排ガス公害問題イメージ

現在はPVC系の製品は減り、ダイオキシンの発生リスクは低くなりました。

ごみ焼却施設などでは、800℃以上で完全燃焼させることでダイオキシンの発生を防ぐ技術が確立されています。

一方で、焼却施設以外での不適切な焼却処理は不完全燃焼も多く、依然として有害物質の発生や健康リスクを引き起こす可能性があるので注意が必要です。

プラスチック問題に対する個人的な見解として、プラスチックの使用そのものが問題なのではなく、その後のポイ捨てやっ不適切処分による環境への流出が問題なのだと。

リサイクルされずとも、ちゃんとゴミ箱に捨てて焼却処理されれば環境への影響は最小限にきちんと処理されるということをわかって欲しいものです。

つまようじ
つまようじ

不燃ごみ(埋め立て)の増加

最終処分場イメージ

一部自治体ではラップ類を「不燃ごみ」に分類しているところもあります。

不燃ごみは基本的に埋め立て処理されることになり、ラップ類は分解されずにずっと地中に残ることになります。

サランラップは非常に薄いため使用量が軽視されがちですが、使用頻度が多ければそれだけ埋め立て施設を圧迫することにもつながるため、日頃から使いすぎない意識が大切です。

リサイクルの難しさ

食品用ラップのリサイクルは、以下の理由で難しいとされています:

  1. 材質が薄い:ラップは非常に薄く分別や再生の効率が低い。
  2. 汚染:食品の油分や汚れが付着している場合はリサイクルが困難。
  3. 混合材質:複数のプラスチックが組み合わされている場合、リサイクル処理が複雑化する。

そのため、一般的にはリサイクルされず、可燃ごみまたは不燃ごみとして処理されることが多いです。

サステナブルな選択肢

サランラップを使わずに済む工夫や、環境負荷を減らす代替品も考えてみましょう。

再利用可能なアイテムを活用

シリコンラップ

洗って何度でも使えるシリコン製のラップです。

伸縮性がありどんな形状の容器にもフィットするため、キッチンに1セット用意しておくとラップの使用頻度がグッと減ります。

保存容器の活用

ジップロックなどの密閉容器を活用することで、ラップを使わずに食品保存が可能です。

隙間なく密閉できるのでラップより保存性が高くなりますし、繰り返し使えるため経済的です。

蜜蝋ラップ

蜜蝋ラップ(ビーズワックスラップ)というのがプラスチックラップの代替品として近年注目を集めています。

布に蜜蝋を染み込ませた再利用可能な食品保存用ラップで、自然由来の素材で作られており、環境に優しい代替品として注目されています。

手の温かさで柔らかくなり、食品や容器に密着するため使いやすいのが特長です。

使用後は水で軽く洗って繰り返し利用可能で、最終的には土に還ります。

使い捨てラップを減らしたい方におすすめのサステナブルな選択肢です。

エコラップを選ぶ

近年では、バイオマス素材や生分解性素材を使用したエコラップも登場しています。

まだまだメジャーではありませんし価格的にも割高ではありますが、こう言った小さいところから、環境意識を持つことも大切です。

購入時に素材表示を確認し、環境負荷の低い製品を選ぶことも心がけてください。

まとめ

ラップは便利で日常的な製品ですが、使い方や捨て方を間違えると環境負荷を増やす原因になりかねません。

かつてダイオキシン問題で話題になったラップだからこそ、適切に処理してやることが重要です。

私たち一人ひとりが正しい捨てかたを心がけることで、日々の小さな工夫がより良い未来につながります。

正しい捨て方を知り、サステナブルなライフスタイルを目指しましょう!

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つまようじ
つまようじ
首都圏在住の30代会社員。関西の田舎町出身。妻1人、子2人で家事に育児に奮闘中。ゴミについて気になったことを調べているうちに発信もしたいと思うようになり、手探りながらもサイト開設しました。ゆっくりサイトを育てていきたいと思います。よろしくお願いします。
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