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【夏のビニール製品の捨てかた】浮き輪・ビニールプールは何ごみ?より良い手放しかたを考えよう

つまようじ
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「また今年も買い替える?」──夏のビニール製品が“使い捨て前提”になっていませんか?

破れた浮き輪、空気が抜けたビーチボール、色あせたビニールプール……。

毎年のように買い直すのが当たり前になっていませんか?

価格も安く、手軽に楽しめる夏のビニール製品ですが、シーズンが終わったあとの「捨て方」に迷うことも多いもの。

この記事では、そんな夏のビニール製品の正しい捨て方と、“捨てずに済む”ための工夫や視点もご紹介します。

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ビニールプールや浮き輪は何ゴミ?

ゴミの分別イラスト

多くの自治体では、ビニール製の浮き輪やプールは「燃やすごみ(可燃ごみ)」に分類されます。

これらは「容器包装プラスチック」ではなく、「製品プラスチック」にあたるため、プラマークの回収対象外なのです。

【自治体別の分別例】

自治体分別区分出し方の注意点
東京都23区(例:世田谷区)燃やすごみ空気を抜き、可能であれば小さく切って指定袋へ
横浜市燃やすごみ空気を抜いて、45L袋に入る大きさに
大阪市普通ごみ(可燃)折りたたんで指定袋へ
仙台市燃やすごみ小さくして袋に入れればOK。大型は粗大ごみ対象になることもあり要注意

【出し方の基本】

  • 空気を完全に抜く
    • 中に空気が残っているとごみ袋の中でかさばり収集作業の妨げになります。
    • 小さくたたむためにも、しっかりと抜きましょう。
  • 大型のものはハサミなどで小さくカットする
    • ごみ袋に収まる大きさにすることで、スムーズに処理できます。
    • ビニールは比較的切りやすい素材です。
  • 指定のごみ袋に入れて出す
    • 半透明または透明の袋が推奨されている自治体が多く、中身が確認できるようにしておくと安心です。

※詳しくはお住まいの自治体のごみ分別ガイドをご確認ください。

ビニールはなぜ“燃えるごみ”?

ビニールはプラスチック??

「ビニール=プラスチックだから、プラごみでは?」と思われがちですが、実は違います。

ビニール製品の多くは、塩化ビニル(PVC)という素材でできており、柔らかく加工しやすい反面、リサイクルが困難です。

しかも、プラマークのある「容器包装プラスチック」とは扱いが異なり、リサイクルの仕組みに乗らないため、多くの自治体で「燃やすごみ」に分類されます。

捨てたあとはどうなる?ゴミ箱の向こう側

fire

ビニール製品は回収後、焼却処理されます。

PVC(塩ビ)は、燃焼時に高温処理が必要で、適切な設備での焼却が求められる素材です。

過去には、塩ビを不適切に焼却した際にダイオキシンが発生するなどの環境問題が指摘されてきました。

現在の焼却施設では高温で燃やし排ガスも処理されるためそうしたリスクは管理されています。

一部では、燃やす際に発生する熱を回収して電力するサーマルリサイクルも行われており、適切な処理をすることで資源循環の一部にはなり得ます。

なぜ“使い捨て前提”?素材と構造から見える課題

大量生産と低価格が前提の構造

浮き輪やビニールプールなどの夏用ビニール製品は、非常に手軽で価格も安く、毎年のように気軽に購入される製品です。

その背景には、大量生産・低コスト化を前提とした製造方法があります。

これらの製品は、柔らかいビニール素材(PVCなど)を熱圧着するシンプルな構造で作られており、複雑なパーツや補強材はほとんど使われていません。

この“簡易なつくり”は、安価に供給するためには理にかなっていますが、結果として破れやすく耐久性が低くなる傾向があります。

修理前提ではない消費行動

接着面が熱圧着されているため、破損箇所によっては直すのが難しくなります。

実は、多くの製品には補修パッチが付属しているのをご存じでしょうか?

取扱説明書の片隅にひっそりと貼り付けられていることが多く、使われることなく処分されてしまうケースも少なくありません。

補修可能な製品であっても、そもそも「壊れたら買い替える」という消費行動が前提となっているため、修理する文化が根づきにくいのが実情です。

回収やリサイクルはできる?現状と課題

2024年現在、国内で浮き輪やビニールプールなどを回収・リサイクルするプログラムは確認されていません。

多くの自治体では「可燃ごみ」または「粗大ごみ」として焼却処分されており、プラスチック資源としての回収対象にもなっていません。

こうした背景には、ビニール素材(PVC)は混合素材であることが多く、リサイクル工程に不向きである点も影響しています。

しかしながら、これは裏を返せば「まだ手がつけられていない分野」ともいえます。

製品のあり方・素材設計・利用後の処理ルート──今後、少しでも選択肢が広がっていくよう、この記事が小さな気づきのきっかけになれば幸いです。

できるだけ長く使うために

補修や保管の工夫

ビニール製品の寿命を延ばすために、以下のような工夫をしてみませんか?

  • 補修パッチの活用
    • 穴が空いた場合は、付属のパッチでふさぐことで再利用が可能です。
  • 保管時は陰干し+軽く折りたたむ
    • 紫外線や高温による劣化を避けるため、使用後はよく乾かし、直射日光を避けて保管しましょう。
  • 年に一度、空気漏れチェックを
    • シーズン前にチェックすることで、修理可能な範囲での延命ができます。

特におすすめなのが、世界的なプールメーカー Intex(インテックス) の純正リペアパッチ。

貼るだけで簡単に補修でき、透明なので目立ちにくいのも魅力です。Amazonなどでも単体で入手可能で、万が一のためにストックしておくのもよいでしょう。

長く使える製品を選ぶには?

来年も再来年も、同じ製品を使い続けられたら、それだけで環境にやさしい選択になります。

  • 厚手のPVC素材を使用した製品
  • 修理しやすい構造(パッチ付き・シンプル形状)
  • 空気漏れしにくい二重構造の浮き輪

こうした“長持ちする工夫”がされた製品を選ぶことで、「また来年買う」を少しずつ減らしていくことができます。

まとめ:まとめ:来年もまた使えるように

ビニールプールや浮き輪は、「壊れやすいから仕方ない」と使い捨てられてしまいがちです。

しかし少しの工夫や心がけで、1シーズンきりの命から次の夏へとつながる存在に変えることができます。

今のところ、回収やリサイクルの仕組みが整っていないからこそ、私たちにできることは「捨てる回数を減らす」こと。

環境にも家計にもやさしい選択を、今年の夏から始めてみませんか?

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つまようじ
関西出身、首都圏在住の30代会社員。妻1人、子2人で家事に育児に奮闘中。ゴミについて気になったことを調べているうちに発信もしたいと思うようになり、手探りながらもサイト開設しました。ゆっくりサイトを育てていきたいと思います。よろしくお願いします。
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