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【自転車の捨てかた】粗大ゴミ?パーツ別?引取や買取サービスまで徹底解説

海沿いに停めた自転車
つまようじ
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引っ越しや買い替えなどで不要になった自転車。

「大きいから粗大ゴミかな?」と思いつつ、タイヤやパーツが分かれていたり、高価なものだったりすると、どう捨てればいいのか迷ってしまいます。

この記事では、自転車の正しい捨てかたと、捨てたその先にある「ゴミ箱の向こう側」の物語をご紹介します。

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自転車、何ゴミ?

一般的な自転車(ママチャリや子供用自転車)は、多くの自治体で「粗大ゴミ」扱いとなっています。

事前の申し込みが必要で、手数料がかかる場合がほとんどです。

主な自治体での扱い(2024年時点)

粗大ゴミイラスト

ほとんどの自治体ではそのまま粗大ゴミですが、一部の自治体では解体して分別を推奨しているところもあるようです。

自治体自転車の扱い備考
東京都23区(例:世田谷区)粗大ごみ(申し込み制)幅30cm以上の金属製品は粗大ごみに該当
大阪市粗大ごみ自転車全体が対象。パーツ分解不要
福岡市粗大ごみ申込制。防犯登録シールの抹消も推奨されている
京都市粗大ごみ(分別可能)解体すれば金属ごみや不燃ごみとしても出せる
新潟市金属ごみ解体が前提。フレームなどは金属、タイヤ・サドルは可燃
川崎市解体→資源ごみ(粗大扱い不可)解体し「鉄類」「可燃ごみ」として出すのが基本
相模原市自転車丸ごと回収なし解体必須。フレームは金属ごみ、部品は可燃・不燃で分別
注意点
  • 分別区分は地域によって異なるため、必ず各自治体のルールに従ってください。
  • 特に、電動アシスト自転車のバッテリーは「小型充電式電池」などの別区分となるため、要注意です。

パーツごとに分けた方が良い?

自転車は多くの自治体で「粗大ごみ」としてそのまま出すことができますが、分解してパーツごとに出すことで処理手数料がかからない場合もあります。

特に、粗大ごみの収集が有料な地域では、フレームやホイールを金属ごみ、サドルやペダルなどを可燃・不燃ごみとして出すことで、無料で処分できる可能性もあります。

ただし、分別ルールは自治体ごとに異なるため、必ず事前確認が必要です。

自転車の解体に手間がかかるのは事実ですが、工具があれば可能な範囲での分別を検討してみても良いでしょう。

自転車を解体してパーツ別に出す場合は?

自転車のスプロケット

自治体によっては、自転車を解体し、パーツごとに分別して出すことが可能です。

たとえば、金属フレーム部分は「金属ごみ」、プラスチック部分は「不燃ごみ」として扱われることがあります。

京都市では、解体せずに1台まるごと粗大ゴミとして出すことが推奨されていますが、分解してパーツ別に出すことも認められています。

また、自転車を分解すると多種多様な素材のパーツが現れます。
それぞれに適した分別方法を知っておくと、処分時に迷わず対応できます。

パーツ名主な素材分別区分の例
タイヤゴム不燃ごみ or 可燃ごみ(自治体による)
チューブ合成ゴム主に可燃ごみ
チェーン金属(鉄)金属ごみ、不燃ごみ
スプロケット金属(鉄・アルミ)金属ごみ、不燃ごみ
ペダル樹脂 or 金属不燃ごみ、金属ごみ
注意点
  • 分別区分は地域によって異なるため、必ず各自治体のルールに従ってください。

自転車販売店での引き取りサービス活用を!

不要になった自転車を手放すとき、自治体の粗大ごみ収集以外にも、自転車販売店での引き取りサービスを利用する方法があります。

こうした販売店での引き取りは、「とりあえず手放したい」人にとって手軽な手段のひとつです。

基本的な対応傾向

  • 新車購入時に無料で引き取り:多くの自転車販売店で対応。
  • 持ち込みのみの場合は有料のことが多い:500円〜2,000円前後。
  • 店舗や状態によっては引き取り不可:サビや破損が激しいものなど。

自転車販売店の対応例(2024年)

店舗名引き取りサービスの有無備考
サイクルベースあさひ○(新車購入時は無料、単体持込は要相談)一部店舗で下取り・出張回収も対応
イオンバイク○(購入時に無料引き取り)イオングループ内で広く対応
Y’s Road○(中古買取・乗り換えサポートあり)買取、乗り換え 各種キャンペーンも展開中

サービス詳細(参考リンク)

ホームセンターでの引き取りは?

ホームセンターイラスト

ホームセンターでも一部店舗では自転車の引き取りを行っていますが、対応状況はより限定的です。

基本的な傾向としては下記のとおり。

  • 新車購入時に限り無料で引き取り対応が基本。
  • 単体での持ち込み処分には対応していない店舗が多い

主なホームセンターの対応例(2024年)

チェーン名引き取り対応備考
カインズ○(購入時に無料引き取り)店舗により条件あり。事前確認推奨
コーナン○(購入時のみ)店舗ごとに異なる。事前に店舗へ要確認
ビバホーム△(店舗により異なる)一部店舗で相談対応あり

サービス詳細(参考リンク)

注意点
  • 引き取り可否は店舗の裁量により異なるため、購入前に要確認。
  • 自転車自体の取り扱いがないホームセンターでは、引き取り対応もないことが一般的です。

捨てるのは最後の手段。まだ使えるなら、つなげよう

長く使えば使うほど、環境への負荷は減ります。

特に金属・ゴム・樹脂を多く使う自転車は、製造時にもCO₂が多く排出されるため、「捨てずに使う」こと自体がサステナブルな行動です。

譲る・売るという選択肢

  • 子供用自転車の譲渡コミュニティ(地域掲示板やSNS)
  • ジモティーなどの無料マッチングサイト
  • リユースショップへの持ち込み
  • フリマアプリでの販売

状態が良いものほど、誰かの役に立てる可能性があります。

サイクルベースあさひの「リユース・リサイクルプログラム」

自転車専門店のサイクルベースあさひでは、使わなくなった自転車の再資源化や再利用を目的とした「リユース・リサイクルプログラム」を実施しています。

店舗で引き取った自転車は状態に応じて、部品ごとの再資源化や海外での再利用などに活用されており、**年間約40万台以上(2022年度実績)**を再流通させているとのことです。

さらに、引き取り時には防犯登録解除のサポートや、再利用できない自転車の適正処理も含めた対応を行っており、「捨てる」以外の選択肢として非常に実用的な仕組みになっています。

▶ 詳しくはこちら:サイクルベースあさひ リユース・リサイクルプログラム

高級モデルやロードバイクは専門買取サービスも

海辺に停めたロードバイク

10万円以上のロードバイクやクロスバイクなどは、パーツ単体でも価値があるため、専門業者による買取査定がおすすめです。

いずれのサービスも、状態が良ければ高値での買取が期待できるほか、無料で回収・処分まで依頼できる場合もあるため、処分前に一度査定してみる価値はあります

バイチャリ(BUYCHALI)

スポーツバイク・パーツ専門の中古自転車ショップで、全国に40店舗以上を展開しており、店頭買取・宅配買取・出張買取に対応しています。

フレーム単体やホイール、サドルなどパーツのみの買取も可能で、使わなくなった高級パーツを活かす選択肢としても有効です。

▶ 公式サイトを見る

サイクリー(CYCLE-Y)

ロードバイクやクロスバイク、BMXなどのスポーツバイクに特化した買取サービスです。

オンライン査定フォームで事前見積もりができるほか、梱包キットの無料提供もあり、自宅にいながら手軽に買取依頼ができます。

▶ 公式サイトを見る

セカンドストリート

全国展開の大手リユースショップで、自転車の買取も対応。

すべての店舗で自転車を取り扱っているわけではありませんが、一部大型店舗ではスポーツバイクや電動アシスト付き自転車の買取実績もあります。

▶ 公式サイトを見る

捨てる前にやるべきこと:防犯登録の抹消を忘れずに

自転車の防犯登録イメージ

日本では、自転車を購入すると防犯登録が義務づけられています。

防犯登録には所有者の個人情報が紐づいており、処分や譲渡の前には「抹消手続き」が必要です。

抹消の方法

  • 都道府県ごとの自転車防犯登録協会の窓口で手続き
  • 必要なもの:登録カード(控え)、本人確認書類、自転車本体
  • 詳しくは「○○県 自転車 防犯登録 抹消」で検索(各都道府県で異なります)

注意点

登録を残したまま譲ったり廃棄したりすると、盗難車と誤認される可能性もあります。

買取店やフリマアプリ利用時も、抹消済みであることが取引条件になる場合があるため要注意です。

おまけ:廃棄自転車にまつわる話

捨てた自転車はどこへ行く?海外に行くって本当?

粗大ゴミで出された自転車は、解体され鉄資源としてリサイクルされるケースが多いですが、状態が良いものは「海外輸出」されることもあります。

特に東南アジアやアフリカ向けに、日本の中古自転車は「丈夫で壊れにくい」と人気があるそうです。

中古品を回収・輸出する企業も存在し、資源循環の一翼を担っています。

自転車の廃棄台数と「放置自転車」問題

日本国内で年間約800万台の自転車が販売され、同等数が廃棄されていると推計されています(出典:自転車産業振興協会)。

その中には、放置自転車として行政が撤去・処分するものも多く、特に大阪や東京では年間数万台規模での撤去が行われています。

例えば大阪市では、年間約6億円超の放置自転車対策費用がかかっており、大きな社会課題となっています。

まとめ|「自転車の捨てかた」から考える、未来のこと

自転車は単なる粗大ゴミではなく、リユースやリサイクルの可能性を秘めた乗り物です。

状態によっては捨てずに譲ったり売ったりすることで、誰かの生活を支える道具になります。

そして、ゴミとして処理される場合も、その後の行方や再資源化を意識することが、資源循環社会への第一歩です。

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ABOUT ME
つまようじ
つまようじ
首都圏在住の30代会社員。関西の田舎町出身。妻1人、子2人で家事に育児に奮闘中。ゴミについて気になったことを調べているうちに発信もしたいと思うようになり、手探りながらもサイト開設しました。ゆっくりサイトを育てていきたいと思います。よろしくお願いします。
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