【メガネの捨てかた】知っていますか?メガネの回収・リサイクルプログラム
JINSやZoffといったカジュアルなメガネも普及したことで、気軽に何本も所有することができるようになりました。
しかしその分、捨てられるメガネの本数も増えてきているそうです。
この記事では、人と環境に優しいメガネの捨てかたについて詳しく説明します。
メガネの分別と捨てかた
いざ不要になったメガネを捨てる場合、皆さんはきちんと分別できるでしょうか?
そもそも分別が必要だという認識があったでしょうか??
メガネの分別方法
メガネを廃棄する際は、フレームとレンズの素材に応じて分別する必要があります。
基本的には以下のように分別してください。
- プラスチック製フレーム:燃えるゴミ(可燃ゴミ)
- 金属製フレーム:燃えないゴミ(不燃ゴミ)または金属類
- ガラス製レンズ:燃えないゴミ(不燃ゴミ)
- プラスチック製レンズ:一般的には燃えるゴミ(可燃ゴミ)
また、メガネケースも素材に応じて分別が必要です。
如何でしょうか。初めてメガネの分別など考えたという方が大半ではないでしょうか。
適切に処分しなかった場合のネガティブ影響
メガネを適切に処分しない場合、以下のようなネガティブな影響が考えられます。
燃えるゴミで捨てた場合
燃えるゴミとして焼却炉に運ばれて焼却処理されることになります。
安価なプラスチック製のメガネであれば、ヒンジ部の金属部品などを除いてほとんど綺麗に燃えてしまうので問題ありません。
一方で、ガラス製のレンズや金属製のフレームの場合は燃えずに灰と一緒に焼却炉から出てきて埋め立て処理されることになります。
また、レンズに使われるガラスやフレームに用いられるアルミなどの軽量金属は焼却炉の中で溶けて機械に付着する場合があり、機器の故障につながる場合もあるそうです。
やはりプラスチック製のもの以外は燃えるゴミに入れないことが大切です。
不燃ごみで捨てた場合
不燃ゴミとして捨てられたメガネの大半は最終的に埋立地に送られ、容量を圧迫し環境への負荷が増加する原因になります。
また、メガネのフレームやレンズに含まれるプラスチック、金属、ガラスなどを不燃ゴミとして捨てることでリサイクルの機会を逃してしまいます。
さらに、一部のメガネには塗装やコーティングが施されており、これらが分解される過程で有害な物質が環境中に放出される可能性があります。
メガネの回収・リサイクルプログラム
眼鏡屋さんに、不要になったメガネを回収するための回収ボックスが置いてあるのを見たことがあるでしょうか?
不要になったメガネを資源として再利用したり、本当にメガネを必要とする人たちへ届けることができるリサイクルプログラムが存在します。
ゴミ箱ではなく回収ボックスに入れることで、資源の活用や、彼らの教育や仕事の機会を広げ生活の質を向上させる手段になり得るのです。
JINSのリサイクルプログラム
JINSでは、株式会社JEPLANが運営する製品プラスチックのリサイクル「BRING PLA-PLUS(ブリング プラプラ)」を通じて、不要になったプラスチックのメガネを回収して燃料へとリサイクルする活動を行っています。
全国のJINS店舗にリサイクルボックスが設置されており、使用済みのメガネを回収しています。
フレーム素材の種類やレンズの種類は問わず、JINS 以外のアイウエアも対象となり、フレームもレンズも100%リサイクルされるそうです。
ライオンズクラブ国際協会の眼鏡リサイクルプログラム
ライオンズクラブ国際協会は、世界中で使用可能な眼鏡を収集し、低・中所得国の視力支援に役立てるリサイクルプログラムを実施しています。
このプログラムでは、地域の企業や学校、眼鏡店などに収集箱を設置し定期的に回収を行っています。
収集された眼鏡は、ライオンズ眼鏡リサイクルセンターで洗浄・分類され、必要な地域に配布されます。
これにより多くの人々が視力矯正の恩恵を受けることができます。
Eye Love Eco Project
メガネレンズメーカのHOYAでもライオンズクラブが協力して「Eye Love Eco Project」というメガネの回収プログラムを実施しています。
このプロジェクトでは、レンズ交換やフレーム修理をせずにそのまま使用できるメガネを対象としていて、回収されたメガネをリサイクルしてカンボジアなどの国々に提供しています。
店舗で回収したメガネはHOYAの社員自らの手で選別し、クリーニング・整備の上では現地で必要とされる人々に無償で届けられ、視力矯正の機会を提供します。
まとめ
メガネのリサイクルは、環境保護と社会貢献の両面で大きな意義を持っています。
使わなくなったメガネをただゴミ箱に捨てるのではなく、回収ボックスに持ち込むことで資源の無駄遣いを防ぎ、視力矯正が必要な人々に新たな希望を提供することができます。
ぜひ身近なリサイクルプログラムに参加し、持続可能な未来を一緒に築いていきましょう。