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【マスクの捨てかた】衛生的に燃えるゴミ!リサイクル技術の普及に期待

3種類のマスク
つまようじ
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新型コロナウイルスの流行が落ち着きマスクの着用義務は緩和されました。

しかし、花粉の季節や冬場の乾燥対策として、依然としてマスクを日常的に使用している方も多いのではないでしょうか。

私自身、毎日使い捨てマスクを使用しており「このマスク、正しく捨てられているのだろうか?」と疑問に思いました。

そこで、マスクの適切な処分方法やリサイクルの可能性について詳しく調べてみました。

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マスクの種類と素材

まず、一般的に使用されるマスクの種類と特徴を確認しておきましょう。

不織布マスク

不織布マスク
  • 特徴:
    • 主にポリプロピレンなどのプラスチック素材で製造
    • フィルター性能が高く感染予防に優れる
    • 基本的に使い捨て
  • 使用シーン:
    • 通勤電車や病院など、飛沫感染対策が重要な場面

ガーゼマスク

布マスク
  • 特徴
    • 綿素材で肌触りが良く、通気性・吸湿性に優れる
    • 繰り返し洗って使用可能で経済的
  • 使用シーン
    • 喉の保湿や軽い飛沫対策

ウレタンマスク

ウレタンマスク
  • 特徴
    • 伸縮性があり、顔にフィットしやすい
    • ファッション性が高く、カラーバリエーションが豊富
  • 使用シーン:
    • 花粉症対策や軽い運動時

それぞれのマスクには異なる役割があり、目的に応じた使い分けが重要です。

つまようじ
つまようじ

マスクの適切な捨て方

では、これらのマスクはどのように処分すればよいのでしょうか?

不織布マスク

  • 基本的に「燃えるゴミ」
  • 使用後は衛生面を考え、ビニール袋に入れて封をして捨てるのが望ましい
  • 可能であれば、ゴミ袋の口をしっかり縛り、感染リスクを低減する

ガーゼマスク

  • 繰り返し使えるが、寿命が来たら「燃えるゴミ」として処分
  • 綿素材のため、自治体によっては布類のリサイクルに回せる場合もある

ポリウレタンマスク

  • 「燃えるゴミ」として捨てられる
  • 伸縮性があるため、他のゴミと絡まらないように注意
  • 一部のメーカーではリサイクルプログラムを実施しているため、確認してみる価値あり

このように、基本的にいずれのマスクも燃えるゴミとして処分可能ですが、使用後は衛生的に捨てることが重要です。

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なぜ燃えるゴミ?

不織布マスクやポリウレタンマスクがプラスチック素材であるにもかかわらず、なぜ焼却処理が適切とされるのか?

衛生面

バイキン

使用済みマスクには、飛沫やウイルスが付着している可能性があります。

そのため、リサイクルするよりも密閉して廃棄し、焼却することで感染リスクを低減できます。

特に病院や介護施設では、感染防止の観点から焼却処分が標準的な方法とされています。

焼却施設の性能

焼却施設の煙突から出る煙

不織布マスクはプラスチック素材(ポリプロピレン)でできていますが、日本の多くの自治体では高温焼却炉を導入しており、ダイオキシンなどの有害物質が発生しにくい設計になっています。

そのため、プラスチック製のマスクも一般家庭ゴミの「燃えるゴミ」として安全に処分できます。

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マスクのリサイクルの可能性

今回調べてみましたが、残念ながら日本におけるマスクのリサイクルはまだ一般的な取り組みにはなっていない状況です。

日本におけるマスクのリサイクルの現状

衛生面の問題

STOPバイキン

使用済みのマスクはウイルスや細菌を含んでいる可能性が高いため、リサイクル過程での衛生面のリスクが大きいです。

リサイクル時にこれらの病原菌を安全に処理し、他の製品に汚染を広げないようにするためには、厳格な消毒や管理が必要で取り扱いが難しく、リサイクルが進みにくいのです。

マスクの素材が複雑

使い捨てマスクの多くは不織布(ポリプロピレンやポリエステルなど)で作られていますが、これらの素材はリサイクルが難しいことが知られています。

特に、ポリプロピレンはプラスチックの一種であり、他の素材(ゴム、ワイヤー、フィルター層など)と複合的に使われるため、これらを分別してリサイクルするのが難しいです。

フィルター層の特殊性

多くの使い捨てマスクは、微細な粒子やウイルスを捕えるためのフィルター層(例えば、メルトブローン不織布)を備えています。

これらのフィルター層は、特に細かい繊維構造を持ち、リサイクル時にその構造が損なわれる可能性が高いです。

そのため、マスクtoマスクのリサイクルもまた難しいのです。

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海外でのリサイクル技術

リサイクルマーク(メタリック)

フランス

フランスではリサイクル可能なマスク(布製)の使用が推奨されており、使い捨てマスクの使用を減らす取り組みが進んでいます。

また、使い捨てマスクの回収ボックスを設置し、回収後は専用の施設でリサイクルを行う仕組みも導入されています。

アメリカ

アメリカでも、マスクのリサイクルに関する取り組みが始まっています。

特にプラスチック製のマスクのリサイクル技術に関して企業や大学が新たな技術を開発中で、使用済みマスクを溶かして再生プラスチックに変換する技術などが研究されています。

Pandemic mask mountain sets new recycling challenge / 19/05/2021
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おまけ:ユニクロのマスクは回収ボックスに入れても良い?

コロナ禍でマスク不足が深刻になったことで、多くの他業種メーカがマスクの製造に乗り出しました。

その代表格であるユニクロは「エアリズムマスク」として同社の技術を盛り込んだ高性能マスクをリーズナブルな価格で提供してくれ、非常に助かりました。

そのユニクロでは、全商品をリサイクル・リユースする取り組み「RE.UNIQLO」を推進しています。

不要になったユニクロ製品を回収しリユースやリサイクルとして活用しています。

HPによると、インナーやグッズも含む全ての商品が回収対象とのことなので、マスク投入して良さそうです。

リユースできない製品は燃料やリサイクル素材として活用されるとのことで、使用済みマスクも有効に活用されることでしょう。

協力方法

  • 全国のユニクロ店舗に設置されたRE.UNIQLO回収ボックスに、不要になったユニクロ商品を投入
  • ジーユーの商品も回収対象
注意点

衛生面を考えて、綺麗に洗濯してから持ち込むなどの配慮は必要です。

まとめ

使い捨てマスクは一般的に燃えるゴミとして処分されますが、環境負荷を考慮するとリサイクルの選択肢も検討すべきです。

現在は回収やリサイクルの取り組みは多くありませんが、ユニクロの「RE.UNIQLO」などの取り組みを活用することで、衣類のリサイクルに貢献できます。

今後、より多くの企業や自治体がマスクのリサイクルに取り組むことで、環境への影響を軽減し、持続可能な社会の実現に貢献できるようになることを期待したいです。

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つまようじ
つまようじ
関西出身・首都圏在住の30代会社員。 妻と二人の子どもと暮らしながら、仕事と家事・育児に奮闘する日々を送っています。 子育ての日常の中で「これ、どうやって捨てるの?」と立ち止まることが増えました。そして気になったことを調べる中で、情報が分散していることにイライラしたので、同じように迷う人の役に立てたらと思いこのサイトを立ち上げました。 実は本業は環境プラント関連のエンジニアをやっていますので、その知見や経験も活かしながら家庭からできる資源循環の第一歩をサポートできる情報発信を目指しています。 派手なことはできませんが、一つひとつ、丁寧に。正しい捨てかたや、捨てないための工夫など、暮らしに役立つ情報をコツコツ積み重ねていきます。 どうぞ、よろしくお願いします。
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