ゴミ箱の向こう側
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【最終処分場の向こう側】ごみを埋めたら終わり?最後の受け皿を守る仕組み

つまようじ
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ごみを埋めたら、それで終わり?

最後の「その先」をのぞいてみましょう!

つまようじ
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燃えるごみは焼却施設へ。

資源ごみは選別され、リサイクルへ。

では、それでも最後に残ったものは、どこへ行くのでしょうか。

ごみ処理の最後にあるのが、最終処分場です。

「最終処分場」と聞くと、大きな穴にごみを埋めている場所を想像するかもしれません。

しかし、実際にはただ埋めているわけではありません。

周辺の環境を守りながら安全に埋め立てるため、さまざまな設備や管理が必要です。

しかも、埋め立てが終わったからといって、すぐに役割が終わるわけでもありません。

そして、最終処分場にはもう一つ、とても重要な特徴があります。

使える容量には限りがあることです。

今回は、ごみ処理の「最後の受け皿」である最終処分場の向こう側をのぞいてみましょう。

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最終処分場は、ごみ処理の「最後の受け皿」

私たちが家庭から出したごみは、そのまますべて最終処分場へ運ばれるわけではありません。

燃えるごみは焼却されます。

資源として利用できるものは、できるだけ回収されます。

不燃ごみや粗大ごみも、選別や破砕などの処理が行われます。

それでも、すべてを資源として利用したり、なくしたりできるわけではありません。

  • 焼却後に残る灰
  • 選別しても資源化できなかったもの
  • 処理の過程でどうしても残ってしまうもの

こうしたものを最後に受け止めるのが、最終処分場です。

なぜ、ごみをそのまま埋めないの?

日本では、家庭などから出る一般廃棄物の多くが、焼却や破砕、選別といった中間処理を経てから最終処分されます。

環境省の令和6年度調査では、ごみ総排出量3,811万トンに対し、最終処分量は306万トンでした。

つまり、出されたごみのすべてがそのまま埋め立てられているわけではありません。

焼却によって体積を大きく減らしたり、資源を取り出したりして、最後に埋め立てなければならない量をできるだけ小さくしているのです。

これは、衛生的に処理するだけでなく、限られた最終処分場を長く使うためにも重要です。

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参考資料:一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和6年度)について

「埋めたら終わり」ではない

地面に埋めてしまえば、あとは自然に任せるんじゃないの?

実は、埋めたあとも管理は続きます!

つまようじ
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最終処分場では、ごみを安全に埋め立てるために、周辺環境への影響を防ぐさまざまな仕組みが設けられています。

地下水を守る「遮水」

最終処分場に雨が降ると、埋め立てられたものの中を水が通ります。

その水がそのまま地中へ染み込めば、地下水など周辺環境へ影響を与える可能性があります。

そこで、最終処分場の底部や側面には、遮水シートなどを用いた遮水工が設けられます。

水を外へ漏らさず、処分場の中で適切に集める。

最終処分場を安全に使うための重要な設備です。

汚れた水を集めて、きれいにする

埋立地の中を通った雨水などは、浸出水と呼ばれます。

浸出水は集水管などを通して集められ、浸出水処理施設へ送られます。

そこで水質に応じた処理を行い、基準を満たした状態にしてから放流します。

つまり最終処分場は、

「埋める場所」であると同時に、「水を管理する施設」でもある

のです。

ガスや飛散、臭いも管理する

管理するのは水だけではありません。

埋め立てられたものの状態によっては、内部でガスが発生することもあります。

そのため、ガスを安全に外へ逃がす設備が設けられる場合があります。

また、ごみの飛散や臭い、害虫などを抑えるために、埋め立てたものの上に土をかぶせる覆土なども行われます。

ただ埋めるのではなく、

水、ガス、臭い、飛散などを管理しながら、少しずつ埋立地をつくっていく。

これが最終処分場です。

💡 最終処分場の豆知識

最終処分場は、埋め立てが終わったら閉鎖できる?

予定していた場所いっぱいまで埋め立てれば、すぐに管理が終わるわけではありません。

埋め立てが終了したあとも、浸出水やガスなどの状態を確認しながら管理が続きます。

周辺環境への影響がなく、一定の基準を満たしたことを確認して、ようやく廃止へ向かいます。

最終処分場は、

「埋めている期間」だけではなく、その後まで長く付き合う施設

なのです。

最終処分場にも、いろいろな形がある

最終処分場というと、山間部の谷などにある施設を思い浮かべるかもしれません。

実際には、地域の地形や土地利用などによってさまざまな形があります。

山間部などにつくられる処分場

谷間などの地形を利用して整備される最終処分場があります。

遮水設備や浸出水処理設備などを整備し、周辺環境への影響を防ぎながら埋め立てを進めます。

埋め立てが進むにつれて地形そのものが少しずつ変わっていくため、長期的な管理が必要です。

海につくられる「海面処分場」

都市部では、海を護岸で囲い、その内側を埋立地として利用する海面処分場もあります。

土地を確保しにくい大都市圏では、ごみの最終処分と土地造成という二つの側面を持つ場合があります。

同じ「最終処分場」でも、地域によって姿は大きく違うのです。

最終処分場には「寿命」がある

ここが、最終処分場を考えるうえでとても重要です。

最終処分場には、埋められる容量が決まっています。

いつまでも、ごみを埋め続けられるわけではありません。

環境省によると、令和6年度末時点の一般廃棄物最終処分場は全国で1,550施設、残余容量は9,329万m³、全国平均の残余年数は24.9年です。

そこで使われるのが、

「残余容量」「残余年数」という考え方です。

残余容量は、あとどれくらい埋め立てられるか。

残余年数は、現在のペースで最終処分を続けた場合、あと何年程度利用できるかを示す目安です。

「あと24.9年で全部なくなる」という意味ではない

この数字は少し注意して読む必要があります。

24.9年後に、日本中の最終処分場が一斉になくなるという意味ではありません。

新たな処分場が整備されることもありますし、最終処分量が減れば残余年数は延びます。

実際、残余年数は前年度の24.8年から24.9年へわずかに伸びています。

一方で、残余容量そのものは9,575万m³から9,329万m³へ減少しています。

つまり、

限られた容量を使いながらも、埋め立てる量を減らすことで、使える期間を長くすることはできる

ということです。

これが、「最終処分量を減らす」意味を考えるうえで非常に重要です。

だから、埋め立てる量を減らしたい

最終処分場に限りがあるなら、できるだけ埋め立てる量を減らしたい。

そのため、ごみ処理のさまざまな段階で工夫が行われています。

焼却して、体積を小さくする

燃えるごみを焼却することで、ごみの体積を大きく減らすことができます。

これは衛生的な処理だけでなく、最終処分場へ運ぶ量を減らすことにもつながっています。

資源として利用できるものを取り出す

びんや缶、金属類など、資源として利用できるものまで埋め立ててしまえば、その分だけ処分場を使うことになります。

選別やリサイクルによって資源を回収することは、資源循環だけでなく、最終処分量を減らすことにもつながります。

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焼却灰も、すべて埋めるとは限らない

焼却後に残る灰も、必ずすべてが最終処分されるわけではありません。

施設や地域によっては、焼却灰を溶融したり、セメント原料などとして資源化したりする取り組みも行われています。

これも、最終処分量を減らす方法の一つです。

ただし、処理にはエネルギーやコストも必要です。

何でも資源化すればよいという単純な話ではなく、地域の条件や処理方法を踏まえて考える必要があります。

家庭での分別も、「最後の受け皿」につながっている

最終処分場というと、家庭からはずいぶん遠い場所に感じます。

しかし、その入口は私たちのごみ箱です。

資源になるものを分ける。

まだ使えるものは、すぐにごみにしない。

地域のルールに合わせて適切にごみを出す。

一つひとつは小さな行動です。

それでも、その積み重ねによって焼却や資源化が適切に行われ、最後に埋め立てなければならない量を減らすことにつながります。

最終処分場を長く使うためにできることは、

最終処分場の中だけにあるわけではないのです。

つまようじ
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まとめ|最後の受け皿を、できるだけ未来へ残す

最終処分場は、ごみをただ埋める場所ではありません。

焼却や選別、資源化を行っても、どうしても最後に残ってしまうものを安全に受け止める場所です。

そこでは、遮水、浸出水処理、ガス管理、覆土、そして埋め立て終了後の長期的な管理など、さまざまな仕組みによって周辺環境が守られています。

そして、現在の一般廃棄物最終処分場の残余年数は全国平均で24.9年です。

この数字は「24.9年後に終わる」というカウントダウンではありません。

埋め立てる量を減らせば、限られた処分場をより長く使える。

ということでもあります。

だからこそ、

  • そもそもごみを減らす。
  • 使えるものは資源として循環させる。
  • 焼却によって量を減らす。
  • 残ったものも、可能であれば資源として活用する。

そして、それでも最後に残ったものを、最終処分場が安全に受け止める。

最終処分場は、ごみ処理の「最後の受け皿」です。

その受け皿をできるだけ長く、未来へ残していく。

そのための取り組みは、焼却施設やリサイクル施設だけでなく、私たちがごみを出すところから、すでに始まっているのです。

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環境プラント関連のエンジニアとして働きながら、妻と二人の子どもと暮らしています。
子育ての中で感じた「これ、どうやって捨てるの?」という迷いをきっかけに、このサイトを始めました。
本業で得た知見も活かしながら、正しい捨てかたと、捨てないための選択肢を分かりやすく届けます。
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