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【包丁・ナイフの捨てかた】包丁を安全に捨てるには!?回収サービスを知っていますか?

つまようじ
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日本で1年間に捨てられる包丁やナイフは、1000万本以上にのぼるといわれています。

最近ではどこでも安価に調達できるようになったことで、切れなくなったら使い捨てという家庭も増えているのではないでしょうか。

刃物を無闇に捨てると作業員の怪我や思わぬ危険につながりますし、本来刃物は、研いで手入れをすることで長く快適に使うことができるサステナブルなツールのはずです。

この記事では、安全で適切な刃物(包丁・ナイフ)の捨てかたを紹介するとともに、回収リサイクルサービスなどサステナブルな選択肢を提案します。

ごみの分別:包丁・ナイフは不燃ごみor金属ごみ

まず最初に、自治体のルールに従って包丁を捨てる方法について見ていきましょう。

多くの自治体では、包丁やナイフは「不燃ごみ」または「金属ごみ」として分別されています。

材質やサイズによって一部注意点がありますので、以下で詳しく説明します。

材質によって捨てかたは異なる?

包丁やナイフの刃の部分はほとんどが炭素鋼やステンレスといった金属製ですが、持ち手の部分はどうでしょうか?

持ち手が木製やプラスチック、樹脂製の物だと少し分別に迷うかもしれませんが、主要部分が金属製であれば分別は金属と考えてOKです。

「不燃ゴミ」または「金属ゴミ」などの分別区分で廃棄可能です。

一方で、刃の部分がセラミック製の包丁もあります。

こちらは「不燃ゴミ」には該当しますが「金属ゴミ」ではありません。

また、一部地域では材質によらず「危険物」という括りで回収を行なっているところもあるようです。

さらに、刃渡30cm以上(自治体によって50cm以上など異なる場合あり)のものは、一般ゴミではなく粗大ゴミとなる場合もあります。

一度お住まいの地域の分別ルールをご確認ください。

  1. 基本的には「不燃ゴミ」
  2. 「金属ゴミ」や「危険物」の分別品目がある場合はそちら優先
  3. 刃渡30cm以上(※)のものは「粗大ゴミ」と考えておけばOKです。

(※)規定サイズは自治体によって異なるので要確認

安全に捨てるための注意点

分別方法がわかったところで、次は、捨てる際の注意点について説明します。

というのも、包丁やナイフを無闇に捨てると、収集作業員や清掃施設の担当者に危険が及ぶ可能性があります。

また、ゴミ集積所で子供や動物たちが怪我をする可能性もあります。

ごみ収集日に包丁を出す際は、以下の手順を守りましょう。

  1. 刃の部分を段ボールなどで挟みテープで固定する
    • 刃を保護するため、厚紙やダンボールで包丁の刃の部分を挟みます。
    • 刃を包んだ部分をガムテープ等で巻き、しっかりと固定します。
  2. 「包丁」「危険」と明記する
    • 包んだ段ボールの上やテープ上から、大きくはっきりと「危険」「包丁」「刃物」といった品目または危険物であることを明記します。
    • 自治体によって指定の袋がある場合は、袋の上から明記するようにします。
  3. 収集日の朝に指定収集場所に置く
    • 収集日の朝に指定場所におきます。前日など早くに出しすぎると、子供や動物が触るリスクが増します。
    • 他のゴミと紛ないよう、わかりやすい場所におきましょう。

「包丁がゴミ袋を突き破って飛び出してきた」というような清掃作業員さんのヒヤリハット体験談もあるようです。

捨てる側はゴミ箱に放り込んだら終わりでも、その向こう側にそれを運び処理してくれる人がいるということを忘れないようにしたいものです。

つまようじ
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包丁回収サービスでお得にエコに捨てるのがおすすめ

自治体の収集だけでなく、民間の回収・リサイクルサービスを利用することも有効です。

不要になった包丁を送ることで新しい包丁の購入時に割引を受けられるなど、資源の活用とともに経済的なメリットも享受できるためおすすめです。

家庭用包丁シェアNo.1貝印の“包丁回収サービス”

家庭用包丁シェアNo.1の貝印株式会社が、“包丁回収サービス”を2022年6月から開始しています。

不要になった貝印製の包丁を送ると無料で回収してくれます。

回収された包丁は資源再利用につなげられ、環境への貢献を目指しているとのこと。

加えて、この回収サービス利用者には貝印のオンラインストアで使える20%割引コードも贈呈されます。

回収対象商品

  • 貝印製包丁の包丁類が対象
  • ペティ、三徳、牛刀、和包丁、中華包丁、パン切りナイフ、果物ナイフなど

回収サービス利用の流れ

  1. お申し込み: 貝印公式オンラインストア内の特設ページからお申し込み。
  2. 送付先の確認: お申し込み完了メールで送付先の住所を確認。
  3. 包丁の発送: 包丁は新聞紙などで包んで発送。
  4. 割引コードの受け取り: 包丁の到着後、20%OFF割引コードをメールで送信。

注意点

  • 回収の対象となる包丁は、貝印製のペティ、三徳、牛刀の他、和包丁や中華包丁、パン切りナイフ、果物ナイフのみ。
    ハサミやカッターナイフ、バターナイフ、ピーラーなどは対象外
  • 他社製品は対象外です。
  • 送料は負担する必要があります。

詳細は、貝印公式の特設ページを参照ください。

岐阜県関刃物産業連合会の「刃物のリサイクル」

刃物の一大産地である関市の岐阜県関刃物産業連合会では、不要になった刃物を回収し毎年11月8日(刃物の日)に刃物供養祭を行っています。

回収された刃物は、大同特殊鋼㈱により新たな鋼材へとリサイクルされ、新しい刃物や金属製品に生まれ変わります。

回収対象商品

  • 包丁、ナイフのほか、ハサミなど基本的な刃物類ならなんでもOK
  • メーカや型式の指定なし

回収の流れ

全国の協力店に、刃物回収ボックスが設置されています。

店舗に刃物を持ち込み、ボックスに入れることで無料で回収してもらえます。

回収された刃物は岐阜県関刃物産業連合会まで送付され、供養されたのちリサイクルなど適切に再利用されます。

出典:岐阜県関刃物産業連合会・岐阜関刃物会館(http://seki-japan.com/recycle/

対象店舗の情報はこのステッカーが目印です。刃物回収箱設置店一覧も参照ください。

また、一般家庭からの郵送も受け付けているようです。

郵送で、協同組合岐阜関刃物会館へ送付することで回収してくれるとのことです。

注意事項

  • 刃物を郵送する場合は、安全に梱包して発送してください。
  • 送料はお客様のご負担となります。
公式HP
刃物のリサイクル | 岐阜県関刃物産業連合会 (seki-japan.com)
刃物のリサイクル | 岐阜県関刃物産業連合会 (seki-japan.com)

ただ回収してリサイクルするだけでなく、供養までしてくれるというのが良いですね。

道具にも魂が宿るという日本古来の文化伝統を感じます。

そのくらい、長く愛着を持って使うことが、サステナビリティにも繋がります。

つまようじ
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より良い製品を長く使うために

ここまで、包丁やナイフの捨てかたを解説してきましたが、本来包丁は、良いものをきちんと手入れをすれば10年20年と長く使うことができる、サステナブルなツールです。

ここでは、包丁を長く使うための製品や研磨サービスを紹介します。

刃物研ぎ直し専門店 研磨リテック

包丁やハサミといった刃物に対し、専門的な研ぎ直しや修理のサービスを提供されています。

対象製品

メーカ、種類問わず各種刃物に対応可能。

主な対応メニュー

  • 刃の研ぎ直し: 専用の研磨装置と手研ぎで新品同様の切れ味
  • 刃欠けや刃線の歪みの修正: 刃欠けや刃線の歪みを直して包丁が蘇る
  • 刃体形状の変更: 包丁の形の変更や切先が折れてしまった場合にも対応
  • 柄の修理: 包丁の柄が外れてしまった場合も修理可能

価格

一般的な家庭用包丁の研ぎ直しであれば1000〜2000円程度が相場のようです。

詳細は下記リンクよりご確認ください。

研ぎ直し料金表 – 刃物研ぎ直し専門店 研磨リテック (retec-co.jp)

買い直すことを考えても、それほど高い出費ではないですね。

依頼方法

依頼方法はとても簡単です。

下記の3ステップでOKなので、気軽に試してみるのも良いのではないでしょうか?

  1. 依頼フォームより受付:HPの申し込みフォームから依頼申し込み。
  2. 包丁の送付:ゆうパック等で対象の包丁を送付
    • 前項で示したように、安全に配慮した梱包が必須です。
    • 送料は利用者負担なので注意
  3. お見積りの承認:送られてくる見積もり金額を承認しお支払い

包丁の研ぎ直しというと料理人や職人さんが使うという敷居の高いイメージでしたが、オンラインで家庭から簡単に依頼できるこのサービスは、もっと普及しても良い気がします。

詳細は、下記公式HPからご確認ください。

つまようじ
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公式HP
刃物研ぎ直し専門店 研磨リテック - 刃物研ぎ直し専門店 研磨リテック (retec-co.jp)
刃物研ぎ直し専門店 研磨リテック – 刃物研ぎ直し専門店 研磨リテック (retec-co.jp)

いい包丁はよく切れる、長く使える

現代は100均でも包丁が買える時代です。

100円とは言わずとも、2〜3000円出せばそれなりの包丁が買えてしまう時代ですから、「良い包丁」というものの価値が下がっていると思うのです。

事実私も、数年前まではスーパーで買った名もなき包丁や、せいぜいカタログギフトでもらったちょっと良い包丁を短いサイクルで交換しながら使ってきました。

ところが、結婚して少し経った時に思い切って「良い包丁」を買ってみて驚きました。

こんなにも切れ味が違うのかと。

これまで無理して切っていた鶏肉の皮も力を入れずにスッと切れる、トマトも潰れないなど、テレビショッピングさながら興奮したのを覚えています。

そしてさらに凄いのが、切れ味が落ちない。

材質が良いのか加工が良いのか分かりませんが、これまできれなくなったら短いサイクルで新しい包丁に変えていたのがバカらしくなるくらい、快適に使えます。

かれこれもう3〜4年ほど、その一本は研ぎ直しながら今も一軍として活躍してくれています。

やはり「良いものは良い!」良いものを長く使うという昔ながらの発想が、最もサステナブルな気がするという実体験からの学びでした。

包丁以外にも、一度良いものを使ってみるという経験が、大量消費社会に対するカウンターになる気がしています。

皆さんもぜひ、ご検討ください。

ちなみに我が家は、柳宗理さんを愛用しています。

つまようじ
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まとめ

この記事では、包丁やナイフを正しく安全に捨てる方法について解説しました。

適切にゴミ出しすれば、ほとんどの場合金属リサイクルされますが、誤った捨て方をすると、資源の無駄になるだけでなく清掃員に危険が及ぶこともあります。

正しい捨てかたにご協力ください。

また、包丁の回収サービスを利用することでより直接的に包丁のリサイクルに貢献することもできます。

包丁の処分に困った場合には、この記事を参考により良い捨てかたを選択していただければ幸いです。

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ABOUT ME
つまようじ
つまようじ
首都圏在住の30代会社員。関西の田舎町出身。妻1人、子2人で家事に育児に奮闘中。ゴミについて気になったことを調べているうちに発信もしたいと思うようになり、手探りながらもサイト開設しました。ゆっくりサイトを育てていきたいと思います。よろしくお願いします。
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