捨てかた
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【歯ブラシの捨てかた】燃えるゴミでOK?分別・リサイクル・サステナビリティを考える

つまようじ
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毎日使い、結構なサイクルで交換されていく消耗品の「歯ブラシ」。

多くの人が何の疑いもなくゴミ箱にポイッと捨てているかもしれませんが、実は“リサイクルの選択肢もあるのです

この記事では、歯ブラシの適切な捨てかた、そして資源としての可能性についてご紹介します。

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歯ブラシのリサイクル

回収・リサイクルプログラムはある?

歯ブラシは基本的にプラスチック製ですが、そのまま資源ごみとしては回収されません。

理由は以下の通り:

  • 異素材の組み合わせ(柄と毛で素材が異なる)
  • 小さくて軽いためリサイクル施設で選別しづらい
  • 使用済み=衛生面の懸念あり

ですが、実はいくつかのメーカーや団体が独自の回収・リサイクルプログラムを展開しており、捨てずに活かす選択肢もあるのです。

テラサイクル × オーラルB(P&G)

P&Gジャパンとテラサイクルが提携し「オーラルケア製品のリサイクルプログラム」を展開中です。

対象となるのはオーラルBなどの歯ブラシです。

全国の登録回収拠点(歯科医院や学校、ボランティア団体など)に設置されたボックスで回収され、洗浄・粉砕・再資源化されます。

テラサイクル公式サイト
テラサイクル公式サイト
メモ

公式サイトから最寄りの公共回収拠点を検索することもできます。

(地図)

ライオン株式会社の「エコ歯ブラシ回収プロジェクト」

ライオンでは、小学校や自治体と連携した教育的リサイクル活動として「エコ歯ブラシ回収プロジェクト」を実施しています。

回収された歯ブラシは粉砕・再生され、ベンチや定規などのプラスチック製品に生まれ変わります

花王のアメニティ回収実証事業

花王は、ホテル業界と連携し、使用済みのアメニティ歯ブラシやカミソリを回収・リサイクルする実証実験を2022年から開始しています。

分別・洗浄後にプラスチック資源として再活用されるルートを模索しています。

メモ

東京都や京都府の一部宿泊施設がモデルケースとして参画しています。

そもそも歯ブラシは使い捨て?

交換周期は?

改めて調べてみると、歯ブラシの交換目安は「約1か月に1本」が基本だそうです。

「毛先が開いていなくても、弾力がなくなり磨く効果が落ちます。定期的な交換が必要です」
— 日本歯科医師会より

つまり、歯ブラシは使い捨て前提の製品設計であり、家庭内でリユースするのは衛生面でも推奨されません(掃除用に再利用するのはアリ)。

歯ブラシの基本情報と素材

部位素材の例
ポリプロピレン(PP)、ABS樹脂など
ナイロン、PBT(ポリブチレンテレフタレート)など
その他ゴムや金属パーツを含むことも

最近は、バイオマス素材や竹製のエコ歯ブラシも登場しています。

ただし、これらも回収・リサイクルのルールに合致しない場合があり、逆に分別に悩むことにも繋がります。

歯ブラシの分別方法は?

主要都市の分別ルールを調べてみると、ほとんどの自治体で「燃えるごみ」扱いとなっています。

分別という観点でいくと、「燃えるごみ」一択でわかりやすいと言えばわかりやすいです。

自治体分別区分
東京23区燃えるごみ
大阪市燃えるごみ
横浜市燃えるごみ
札幌市燃えるごみ
名古屋市燃えるごみ
注意点

一部自治体では「不燃ごみ」「プラごみ」に分けられる場合もあるため、必ず地域の分別ルールを確認してください。

捨てるときの注意点

  • 汚れをざっと洗ってから捨てると◎
  • 金属やゴムパーツ付きのものは不燃ごみ対応か確認
  • 電動歯ブラシの本体は「小型家電回収」へ(乾電池も取り外し)

歯ブラシを燃やすとどうなる?

歯ブラシは「燃えるごみ」と言うものの、素材はプラスチックが中心です。

燃やしてしまって良いの?と不安に思う方もいるかもしれません。

プラスチックは燃えやすい

安心してください。

歯ブラシに使われているポリプロピレンやナイロンといったプラスチック素材は、可燃性が高く、しっかり燃える性質を持っています。

最近のごみ焼却施設はとても高性能で、800〜1000℃以上の高温で安定燃焼させるため、有害物質の発生は最小限に抑えられています。

特に、ダイオキシンの発生が懸念されるような素材(塩ビなど)は歯ブラシには使われないのが一般的なので、その点でも心配は少ないといえます。

とはいえ、燃やすことでCO₂は発生しますし、素材としてのプラスチックが失われてしまうのは事実。

可能であれば、リサイクルプログラムを活用して“燃やさず資源として活かす”選択をしていくのが理想的です。

歯ブラシから考えるサステナビリティ

アメニティ歯ブラシは今どうなってる?

2022年施行の「プラスチック資源循環促進法」により、ホテルや旅館での使い捨てアメニティ削減が努力義務化されました。

  • 客室に設置せず、フロントにて必要な分のみ提供
  • 竹製・紙製の歯ブラシに切り替える施設も
  • 一部ではアメニティ有料化や「持参の呼びかけ」も

こうした取り組みを導入する施設も年々増えており、ビジネスホテルからリゾート施設まで、環境配慮型の運営が「選ばれる理由」になりつつあります。

さらに最近では、ホテル側が使用済みアメニティの回収・リサイクルに取り組む事例も登場しています。

たとえば、花王が展開する実証事業では、宿泊施設で使われた歯ブラシやカミソリを一括回収し、分別・洗浄後に再資源化する仕組みが試験導入されています。

メモ

東京都内のビジネスホテルや京都の観光地にある旅館などがモデル施設として参画中。

一見小さな取り組みに見えるかもしれませんが、歯ブラシから考えるサステナビリティは、私たち一人ひとりが簡単に実践できる「未来へのアクション」です。

サステナブルな歯ブラシの選び方

歯ブラシは「どう捨てるか」だけでなく「何を選ぶか」も重要です。

  • 交換式歯ブラシ(柄を繰り返し使用、毛先だけ交換)
  • 竹製歯ブラシ(燃えるごみでOK、見た目もおしゃれ)
  • メーカーの回収対象商品を選ぶ(オーラルBなど)

環境に配慮された製品を選べば、ゴミの量そのものを減らすことにもつながります。

まとめ

歯ブラシは多くの自治体で「燃えるごみ」として処分されますが、実はリサイクルできる選択肢も少しずつ増えてきています。

使い捨てが前提のアイテムだからこそ、選び方や捨て方を工夫することで、環境への負荷を減らすことができます。

毎日の生活のなかで、小さな変化が未来の資源循環につながっていくのではないでしょうか。

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つまようじ
つまようじ
首都圏在住の30代会社員。関西の田舎町出身。妻1人、子2人で家事に育児に奮闘中。ゴミについて気になったことを調べているうちに発信もしたいと思うようになり、手探りながらもサイト開設しました。ゆっくりサイトを育てていきたいと思います。よろしくお願いします。
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