【マウスの捨てかた】燃える?不燃?家電?正しい分別と手放し方のヒント

パソコン周辺機器の中でも、小さくて手軽な存在の「マウス」。
買い替えや故障で不要になっても、「これって何ゴミだっけ?」と戸惑った経験はないでしょうか?
一見するとプラスチック製で軽く、燃えるゴミに入れてしまいそうですが、内部には電子基板やセンサー部品が使われているため、実は分別がややこしいアイテムのひとつです。
この記事では、そんなマウスの正しい捨てかたの選択肢について、わかりやすく解説します。

マウスは何ゴミ?まずは基本の捨て方

マウスの分別は自治体によって大きく異なります。以下に、主要都市の分別区分をまとめました(2025年時点の情報です)。
自治体 | 分別区分 | 備考 |
---|---|---|
東京都23区 | 燃やさないごみ | 乾電池は別回収 |
横浜市 | 小型家電 | 回収ボックス推奨 |
名古屋市 | 可燃ごみ | ワイヤレス型もそのまま可燃 |
大阪市 | 燃えないごみ | 電池は取り外して別回収 |
福岡市 | 燃えないごみ | 電池は危険ごみへ |
なぜこんなに分別ルールが異なるのか?

マウスの処分方法は自治体によって異なることが多く、混乱を招きがちです。
その主な理由は、以下の通りです。
- 家電リサイクル法の対象外であること
- マウスは、テレビ・エアコン・冷蔵庫・洗濯機などの「特定家庭用機器」には該当せず、家電リサイクル法の適用対象外です。
- したがって、メーカーや販売店による回収義務やリサイクル料金の支払いといった法定処理ルールは存在しません。
- 小型家電リサイクル法の対象製品であること
- 一方で、マウスは「小型家電リサイクル法(2013年施行)」により、再資源化が望ましい製品として政令指定されています。
- この法律では、自治体が回収体制を整備することが“努力義務”として定められており、多くの地域で小型家電回収ボックスなどが設置されています。
- 消費者に対する義務はありませんが、こうした回収ルートを活用することで、適切な資源循環に貢献することができます。
- 構造が複雑で素材も多様
- マウスは外装こそプラスチックですが、内部には電子基板や金属、センサー、電池などが含まれており、焼却・分別の工程に負荷を与える要素があります
- 処理インフラの違いにより、可燃ごみ・不燃ごみ・資源ごみと扱いが分かれる背景となっています。
マウスの構造と分別に関わるポイント

マウスは見た目以上に多素材で構成されています。
それぞれのパーツが分別ルールに影響します。
- 外装プラスチック:ABS樹脂が多く、燃えるゴミにも見えますが…
- ボタン/ホイール/内部基板:小型ながら電子回路やスイッチ部品が含まれます。
- センサー部品(光学・レーザー):繊細な電子部品で、分別上「可燃」にはならない要因。
- コード(有線タイプ):被覆は可燃ですが、中の金属はリサイクル資源にも。
- 電池(無線タイプ):ボタン電池や単三電池は取り外して別回収を。
- バッテリー:リチウムイオンなどの充電池を内蔵しているタイプもあります。取り外せない場合は「小型家電」として扱いましょう。
バッテリー内蔵タイプへの注意

最近は充電式バッテリーを内蔵したマウスも増えています。
これらは自力で電池が取り出せないため、誤って燃えるごみに出すのは非常に危険です。
リチウムイオン電池は破損や加熱によって発火するおそれがあり、実際にごみ収集車や焼却施設での火災事故の原因になるケースが増えています。
自治体でも注意喚起がなされており、取り扱いには十分な配慮が必要です。

分別回収以外の選択肢も!
回収ボックスを活用する

多くの自治体が、小型家電リサイクル法に基づいた専用の回収ボックスを設置しています。
設置場所は市役所・公民館・図書館・スーパー・家電量販店など多岐にわたり、誰でも気軽に利用しやすい点が特徴です。
事前申し込みや手数料が不要な場合が多く、「ごみとして捨てる」よりも環境負荷が少なく、資源循環にも貢献できる選択肢です。
具体的な設置場所や回収対象品目は、『小型家電 回収ボックス ○○市』などで検索すると、地域の設置場所一覧が出てくる場合があります。
家電量販店での回収サービスも選択肢のひとつ
ヤマダ電機やビックカメラなどの家電量販店では、使用済み家電のリサイクル回収サービスを実施しています。
以前は店頭での無料回収もありましたが、現在では「購入時の引き取り」や「有料での回収」が中心となっており、サービスの内容が見直されつつあります。
それでも、買い替えのタイミングなどに合わせて上手に利用すれば、ご自宅で使わなくなったキーボードなどの回収にも活用できる便利な選択肢のひとつです。
利用の際は、各店舗や公式サイトにて最新の受付条件や方法を確認してみてください。
- ビックカメラ「家電リサイクルのご案内」
https://www.biccamera.com/bc/c/service/re_recycle/index.jsp - ヤマダデンキ「家電回収・リサイクルのご案内」
https://www.yamada-denkiweb.com/info/wcontents/kaden_kaisyu.html
持ち込みが難しい場合は、宅配回収サービス(例:リネットジャパン)もあわせて検討してみるとよいでしょう。
リネットジャパン(国認定の宅配回収)
改修ボックスに持ち込むのは面倒、近くに店舗がないといった場合は、宅配回収サービスもあります。
リネットジャパンは、環境省と経済産業省から認定を受けた小型家電の宅配回収サービスです。
パソコンやキーボード、マウスなどの小型家電を段ボールに詰めて送るだけで、自宅から手軽にリサイクルができます。
通常、回収費用込:1,500円/1箱(3辺合計140cm以内、20キロ以内)かかりますが、条件を満たせば1箱無料キャンペーンが適用されることもあります(※初回申込み、パソコン同梱など)。
申込みは公式サイトから簡単に行うことができ、集荷日時の指定も可能。
面倒な事前分解や仕分けは不要で、家庭内で不要になった家電をまとめて手放したい方にとって非常に便利なサービスです。
\公式サイトから申し込む/
▶︎ 【国が唯一認定】不用なPC/小型家電宅配便回収のリネットジャパン。
まとめ:あなたに合った方法で手放そう
マウスは手のひらサイズの小さな電子機器ですが、捨て方によってその後の資源の行方や環境への影響は大きく変わります。
自治体ルールに従って処分するのはもちろん、リサイクル回収や再資源化の仕組みを活用することで、よりよい循環型社会に貢献できます。
あなたのライフスタイルや価値観に合った方法で、納得のいく手放し方を選んでみてください。